合宿終了 ページ50
｢いや、でも！私達が入る前から箱学は王者で…！！｣
｢その通りだ。恐らく王者の伝統は受け継がれる。まず、練習量から他の学校とは差があるんだ。｣
｢ならっ！！｣
｢それでも、頭がいなけりゃ始まらない。お前がいる事によって、考えることを放棄してるやつだって、きっといるはずだ。自分で考えなきゃ意味がない。｣
｢分かってます！だから…！｣
｢そうだ。お前は基礎練にこそ口出しはするが、それ以上は口を挟まない。きっと、この基礎練メニューは受け継がれていくだろう。そして、それは確実に力を伸ばす。だが、王者という肩書きは変わらないにしても、王者箱根学園の全盛期は今現在、Aとメカニックの天才、有がいるこの世代だ。｣
私はまっすぐにこちらを見る結人先輩の目を真っ直ぐに見つめ返す。
｢結人先輩が言うことは、きっと事実です。この先箱根学園はおちていくかもしれません。ですが、そんなこと、知ったこっちゃない！！｣
結人先輩は目を見開いた
｢私達は今の選手達で手一杯なんです。未来の後輩の事を考えてる余裕なんて、残念ながら持ち合わせていません。それに私の情報なんて、道の上ではクソほどにも役にたちませんよ。｣
そう笑ってみせた。
すると、有が笑いながら口を開いた
｢結人君には、私達が未来の後輩を思いやってあげるほどお人好しに見えるの？｣
結人先輩はすこし自嘲気味に笑うと、それもそうだな。と呟いて紅茶を飲み干した。
｢そろそろ先頭がゴールする頃か。｣
その言葉で私達はゴールラインへと向かった。
時は経ち、合宿所に戻ってきた。
｢結局、結人君は何が言いたかったんだろうね〜？｣
｢さぁ？結人先輩の考えてることは分からない。でも、後輩想いの優しい先輩って本質はきっとずっと変わらないんだろうな。って思ったよ｣
｢そだね｣
私と有はみんなが集まっている練習場へと足を踏み入れる。
福ちゃんは私達が来たのを確認すると話し始めた
｢合宿はこれで終了とする。各自ケアを怠るな。有、A｣
｢お疲れ様でした。今年も鬼メニューだと散々苦情を頂きましたが、夏はもっとハードなので、1年生。辞めるなら今のうちだから。それと、もうすぐＩＨメンバーの選出がありますが、その前にテストあるの分かってるよね？｣
何人かが目を逸らす。その中には靖友も……
どうやら、ＩＨメンバー選出を目前にして箱学チャリ部、前途多難なようです。
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年9月13日 23時) (
レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます！これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います！ (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね！これからも頑張ってください！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしはる | 作成日時：2016年9月25日 6時
