近状報告2 ページ48
｢スプリンターは2年泉田で恐らく決まりかと。｣
｢泉田ね。どんな奴？｣
｢とても真面目です。素材はピカイチだと思います。確実に、次世代箱学の要となるでしょう。ただ…少し、負けが足りません。｣
｢なるほど…。だが、ここは王者だ。あんまり、いらないんじゃないか？｣
｢いえ、負けを知ってるものは勝利に対して貪欲になります。飢えを知っています。それは…、勝負所で力に…なり得るんです。｣
結人先輩の目が少し細められた。
｢敵チームで最初のスプリントで来そうな奴は｣
｢総北の田所ですかね。総北のメンバーが分からないのでなんとも言えませんが…。1年の鳴子も危険かと。｣
｢なるほど。じゃあ、後残りはクライマーだ。｣
｢クライマーは、2年黒田と…1年真波。どちらかになるでしょう。｣
｢1年！？｣
結人先輩は驚きのあまり立ち上がる
｢はい。1年です。｣
｢おいおい。これはまた、とんでもない奴が現れたな…｣
｢2年の黒田は器用な男です。実力もあります。ですが、恐らく真波に負けます。｣
｢根拠は？｣
｢結人先輩も、真波と山で勝負をしたら分かりますよ。アイツは、練習に遅れて来たり、不真面目な面が目立ちますが、山を愛し、山に愛された男です。いや、山…と言うより、自然。と言った方がいいかもしれません。｣
｢つまり…東堂みたいなのがもう一人いるって考えていいのか？｣
｢現段階では、東堂よりも実力は遥かに劣りますが、鍛えればいくらでも伸びます。それに、彼の強みは勝負所で発揮される、圧倒的集中力です｣
結人先輩が頭を抱える
｢はぁ…本当、クライマーって奴は。真絆といい、東堂、Aといい。バケモンばっかりだな。｣
｢え！？私もその中に含まれるんですか！？｣
如何せん、それは不本意だ
｢正直言って、Aが1番バケモンだろ。いや、山神とでも言うべきかな？確かに東堂もすげぇよ。とんでもねぇ才能だ。だが、その東堂が少しでも油断すればお前に負けると言う。女子のお前に、だ。もう、意味分かったろ。｣
｢え？何？Aが男子だったら尽八なんか敵じゃないって話〜？｣
ついさっきまで黙っていた有が耐えきれずに口を開く
｢そうだよ。｣
｢いや、でも、女だし。そこは変わらないし。それに…最近は全く追いつけないんですよ…。尽八との差もだんだん広がってきてる。じわじわと…感じてるんですよ。男女の差｣
｢まぁ、いいんじゃねぇの？お前の本質はそこじゃない。その目なんだからよ。｣
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年9月13日 23時) (
レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます！これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います！ (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね！これからも頑張ってください！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしはる | 作成日時：2016年9月25日 6時
