愛すべきバカ ページ30
東堂 尽八side.
｢尽八！！！！｣
Aが声を荒らげることは珍しい。
基本的に静かなやつだ、そんなAが声を荒げれば目線が集まるのは必然…
Aはそんなのお構い無しに俺の元へ来る。
そして
｢お前、バカなの？｣
冷ややかな目をして俺を見る
完全に怒っている。いつものようにふざけたことを言える雰囲気ではない。
｢ちょっと、来て｣
Aは俺を連れて部室へと行く。
｢お、おい！A！｣
｢足出して｣
完全に俺の事は無視
俺は素直に足を出す
｢はぁ………いつから？｣
ため息をつかれてしまった。
｢昼にちょっとな…｣
｢すごい前からとかじゃないの？｣
｢今日の昼だ｣
｢…良くないけど、良かった〜…。もし、この怪我が結構前からで私が気づけてなかったんだとしたら、もう本当に…、どうやって死のうかと…｣
Aは本当に安堵したようで、強ばっていた表情が柔らかくなった
｢簡単に手当しとくね。あと、怪我したら言う事！って、みんなが言うわけないか。｣
｢いや、今度からは言うようにするよ。すまんな｣
｢ＩＨ中でも言ってね…？できる限りを尽くして、ＩＨの舞台に戻してあげるから。無理して悪化とかさせたら怒るからね｣
｢分かったよ。ありがとうな。A｣
｢どういたしまして｣
Aはそういうと、頼もしい顔で笑って見せた
｢それはそうと、尽八、今日は練習中止ね。大事をとって今日は動かないこと！｣
｢な、なんだと…！？それはならん！ならんぞ！？｣
まさかの俺にとっての死刑宣告…
｢休養も立派な練習です〜！！｣
そう言って笑うAの顔を見ていれば、自然と焦っていた気持ちも落ち着く。
こいつがこういうのだから、それが1番の近道なのだろう。と確信が持てる。
うちの最高のマネージャーだ。
｢尽八はさ、馬鹿だよね｣
｢なっ！？バカではないな！バカでは！！｣
｢バカだよ。｣
唐突なバカ呼ばわりに納得はいかないものの、今回の事で怒らせてしまったのであまり強く言い返せない。
｢でも、そんなバカが大人しかったらチームの士気も落ちちゃうから、何かあったらすぐ言うんだよ〜？副主将さん｣
全てお見通しです。と言わんばかりのその瞳に思わずため息が出る。
隠し事は出来ない。とこの2年間でちゃんと理解していたつもりでいたが、どうやら理解しきれてはいなかったようだ。
｢どこまで気づいているのだ？｣
Aは少しキョトンとした後笑って言った
｢やっぱり、尽八はバカだね｣
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年9月13日 23時) (
レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます！これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います！ (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね！これからも頑張ってください！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしはる | 作成日時：2016年9月25日 6時
