【弱ペダ】箱根学園自転車競技部の天才マネージャー

お前はいつもそうだ！ ページ20

つまらない担任の話と集会でつまらない校長の話を聞き流し、ぼーっとしていれば放課後が勝手に来る。

勝手にって言い方は悪いか。
うん。午前中で終わったからいつもより早く放課後がね、来るの

そして、放課後ということは！部活！！
部活だよ！！私ほど部活が好きな人はこの世に他にいな…いや、いるな。
いるわ。チャリ部みんな部活大好きだわ
きっと。

さて、今日から3年になった訳ですが。
なんも実感なんてないし？
全然そんな感じしないし？
とか言ってられないくらい焦ってるの。
何故か。と問われれば今年があの！！！問題のＩＨの年だからですよね！！
明らかに私達のいた世界の福ちゃん達より強くなってる…と思う。
下手すると真波くんが黒田に負けるなんて事も…
有り得ない話しじゃない。

そこは、きっと福ちゃん辺りが真波の素質見抜いてそうだから。
なんとかなるよね！！！きっと！！！！

とか、考えてる間もうちのクラスの担任は受験生と言う言葉を強調連呼しながら話を続けている。
待って？話長くない？？
放課後がなかなか来ないんだけどなぁ？
てか、お腹すいたんだけどなぁ！？

うちのクラスのクソ教師の話が終わったのはそれから10分後くらいのことであった。

クラスの全員がさよーならーとお決まりの挨拶をした瞬間凄い勢いで教室から出ていく
部活がある奴、お腹がすいてる奴色々いるだろうけど大半は部活だろう。
まぁ、私もそのうちの1人なんだけど。

｢有、A、急ごう｣

福ちゃんがそう言うので全力で階段を飛び降りる
もう、みんな部活とかに行っているためほとんど人がいないから多少危ないことしても大丈夫。
福ちゃんも落ちてるの！？それ？くらいの勢いで階段を下りる。

まぁ、問題は……

｢階段下るのめっちゃ苦手…｣

間違いなくこいつだろう

｢有、大丈夫か？｣

｢あー…福ちゃん先に行ってて、有と私は後から行くね。｣

この時の私はきっと遠い目をしていた事だろう

｢分かった。｣

福ちゃんはさっさと部活へと向かう

｢有〜？まだ〜？｣

｢マジ無理、なんでみんなそんな早く降りれるの？怖くない？｣

｢怖くないから｣

そんな会話をしながら慎重に階段を下りる有とのんびり部活へと向かった。

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