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第37話 ページ39

ピタリと、頬を撫でていたそよ風が止まる

自然と恐怖を感じた

sa「ずっとずっと、私から離れないように
私を頼らなきゃ生きれないように
何事にも、“お姉ちゃんがいるから”って思わせるようにしたの」

『え、?
で、でも実際にそうじゃん!
私はお姉ちゃんの影に隠れているから、
お姉ちゃんの面影をみんなに使ってるから、!
幹部にだってなれたし、街の人から信頼されてる!』

否定したかった、姉が私を利用していたのを

もしかしたら、私以外でも良かったのかもということを

sa「違う。
元々、Aは色んな才能に恵まれてた
それに、私がいなければAが幹部の皆から嫌われることもなかったの」

違う、

違う!!!!

私が幹部のみんなから嫌われるのは私がまだ弱いから!

無能で、使えない奴だから!

sa「聞いて
私は、心から信頼した仲間だったから、Aと同じように自分を手放さないように私に依存させたの
だから、みんな妹であるAに嫉妬するようになったの」

違う

幹部のみんながお姉ちゃんを好きなのはお姉ちゃんがいい人だから

私のことを嫌いなのはお姉ちゃんよりも出来損ないの私が気に入らないから

お姉ちゃんが深いため息をついたあと、深呼吸をした

sa「Aは、優しすぎる
なんでも受け入れてしまう
だから傷つきやすくて壊れやすい」

ひんやりとした手が、頬を撫でた

sa「Aは、人として完璧すぎて、心が在りすぎる。
私なんかとは違うの
こうなったのを、恨んでもいい
私なんか、嫌いになってもいい
でも、これだけは忘れないで





__あなたは誰よりも完璧で、優しい
自分の心の声をよく聞いて」

ぐちゃぐちゃに崩れた何かが、私の心を掻き立てる

お姉ちゃんが私の瞼に手を置くと、意識が落ちた

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シヱ(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます! もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ! (2019年11月20日 15時) (レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか? (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです!、すっごい楽しみに見させてもらってます!…もう、文才がありまくリですごいっす…!これからもずっと応援してますね! (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです!更新頑張ってください! (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月影ハロウ | 作成日時:2019年11月8日 1時

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