第38話 ページ40
鉛のような何かは、いつも沈んでいた
お姉ちゃんやぴくとといる時は、空気のようなふわふわを感じ取っていたのに
キラキラとした水面になんて、近ずけやしなかった
怖くても、怖くても
お姉ちゃんがいるからって、安心してたんだ
でも、今は突き放されたような気分
鉛はどこまでも沈んでいく
微睡んだ光が来たかと思えば、それらは重りを私に乗せてより深くへと導いていく
私を上へと繋いでいた糸は、何処へいったのだろう
いや、元からなかったのかもしれない
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《pktside》
Aはあれから、全然起きない
冷たい手をとる
義手を付けていたなんて、知らなかった
いや、義手だけでなくAのことを何も知らなかった
こんなにボロボロなのに、気付かないなんて…
他国に住んでいるから、王で忙しかったから
そう言い訳をしてしまえば簡単だろう
けれど、違う
Aは妹なんだ
血が繋がってなくても、俺はAの事が大好きだし、Aのためだったら国1つ受け渡しても構わない
それくらいには大切に思っている
もうここに来て、1週間が経過するというのに
pkt「じいや、Aはいつ目覚める？」
「暫くは無理そうだと…」
毎日聞いた
その度に、絶望する
Aの傷はグルッペンさん以外には話していない
俺が声を荒らげて、どうしてAがこうなったのか聞いた時、ショッピさんが密かに幹部の皆に好かれていない挙句、嫌われていると聞いたから
Aも、サラカも
互いに依存しあっていた
だからAはその影を追ってここまで無茶をしたのだろう
その影が、今自分を苦しめているだなんて知らずに…
ふと、机に置かれたAのジャケットとループタイを見た
随分と前にあげたやつだが、ここまで大切に持っていたのだと思うと、余計に泣きそうになる
pkt「待てよ、？
あのループタイ！！！」
急いでそれを手に持って走った
これで、これで“犯人が分かる”！！
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シヱ(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！ もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ！ (2019年11月20日 15時) (
レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか？ (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです！、すっごい楽しみに見させてもらってます！…もう、文才がありまくリですごいっす…！これからもずっと応援してますね！ (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです！更新頑張ってください！ (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月8日 1時
