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第29話 ページ31

目が覚める、

今日はぴくとが来てくれる大切な日

クローゼットをあけて、先週おろしてから着ていないワインレッドのジャケットとループタイを取り出す

これらはぴくとが幹部になったお祝いでくれたもの

滅多に外交に出ないから、着ることはほとんどないのだが、

ぴくとが来るなら着よう

鏡の前で、くるりと回る

スタイリッシュなデザインで、少し大人っぽいけど派手な髪色で中和されているのではないだろうか

『、?
ルナどうしたの?』

窓の外を見てしっぽを振っている

『中庭…
行きたい?』

元気よくワン!と吠える

ぴくとが来るのは10時ぐらいと机に置いてあった紙に書いてあったから、それまでは中庭にいるのもいいかもしれない

ルナを抱えて、中庭に行く

ぴくとの国には珍しい動物が沢山いるから、狼で驚いてくれるかはわからないけど、ぴくとに懐いてくれたらいいな〜…

中庭に着いて、ルナを離す

蝶々と遊んでいるのを眺めていたら、そのまま噴水の中に落ちそうになってしまった

『あ、危ない…
気をつけなきゃダメだよ、?』

一気に駆け寄ったがために、心臓がバクバク鳴っている

ar「あら、Aさん?」

突然後ろから声をかけられて、驚く

声からしてアリシアさんだろう

ar「朝ご飯にも来ないで何をしているのかと思ったら、狼の子を連れて遊んでいるだなんて…
さすが、遊び人は違うのね」

嘲笑うように、私を見下す

『朝ご飯は、食欲がなかったので
それに、毎日そう言っているのでもうお分かりかと思いました』

昨日はきちんと理由を話さなかったから怒らせてしまった

だから、理由を話したのだが、余計なことまで言ってしまう

遊び人、という言葉に少なからず怒ってしまったからだ

ar「ほんっとにむかつくわね、、
なんでサラカ姉様の本当の妹がこんな奴なのよ…」

きつく私のことを睨みながら、威嚇するように喋るアリシアさん

サラカ姉様、?

なんで、姉様と言っているのだろう

ar「昔から、あんたの事が嫌いだった…
目障りだから、消えて?」

呆然と考えていたら、肩に衝撃が加わる

次に視界に映ったのは水面

驚いてルナを手放したが、正解だった

キラキラと太陽の光が薄く差し込む

口から漏れ出る空気が、嫌になるほど綺麗に思えた

沈んでいるのに、何も感じない

肺に水が入って、苦しいのに

このままでいたいと願ってしまう

暗転。

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シヱ(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます! もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ! (2019年11月20日 15時) (レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか? (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです!、すっごい楽しみに見させてもらってます!…もう、文才がありまくリですごいっす…!これからもずっと応援してますね! (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです!更新頑張ってください! (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月影ハロウ | 作成日時:2019年11月8日 1時

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