第24話 ページ26
もうすっかり暗くなっていて、少し肌寒い
狼の子供と、瓶が2つ入った袋を持っているから、迂闊に走れやしない
晩ご飯は、もうみんな食べてるだろうしな…
いつも一緒には食べないのだが、お酒があるならと思った
『…ｸﾞｽｯ』
寒いのか、夜のせいで感傷に浸ってしまうせいか
鼻を啜ってしまう
そうだ、狼の子の名前を考えよう
考え事でもしていれば、時が経つのが早く感じるだろう
そう思って、再び歩を早めた
『そういえば、今日は満月…』
なら、月にちなんだ名前にでもしよう
『……ルナ？』
たしか、月はイタリア語でルーナ
短くして、ルナというのはどうだろうか
声に反応して顔を上げたのか、ルナがこちらを見ている
自然と月が目の中に写って、キラキラ綺麗に輝いた
『君の名前は、ルナ
私の大切な家族。
よろしくね、ルナ』
何度もかみ締めるように呼ぶと、理解してくれたのか、元気よく吠えてくれた
空っぽな何かに、暖かいものが埋まる気がした
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
《osside》
晩ご飯の時に、外交について話すとAの机にメモを置いてやったのに
あいつは来るどころか、城にさえいない
もうこれ以上は待てないと、ゾムが食べ始めて、今はみんな食べてしまっている
いつもあいつはいないのだが、今回ばかりは呼ばなければならなかったため、呼んだのだ
tn「まぁ、あいつの事気にしたってしゃーないやろ
それに、あっちが知り合いに会いたいんやったら大先生が対応するようにすりゃええやん」
os「まぁ、そうなんやけど…」
それで済むのだろうか
あちらとの連絡をとった際は、2人での時間を儲けて欲しいと言われたのだ
わざわざ2人で
そこまで仲がいいとすれば、あいつは必ず出席させなければならない
それに、こうやって悩んだりしている会話を聞いているグルッペンの機嫌も悪くなり始めてる
この話はやめて、あいつが帰ってきたら急いで説明すればええか…
ar「え〜！
なんでAさんだけなの？！
ずるくない？」
大先生の横に座って2人で話していたアリシアが急に声を大きくした
gr「それはあちらの要求だ
こちらが断ったり曲げることは出来ないゾ」
それを聞いたアリシアの顔が、つまらなそうというより、嫉妬するような暗い表情に見えた
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シヱ(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！ もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ！ (2019年11月20日 15時) (
レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか？ (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです！、すっごい楽しみに見させてもらってます！…もう、文才がありまくリですごいっす…！これからもずっと応援してますね！ (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです！更新頑張ってください！ (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月8日 1時
