仮婚。 (ページ3)

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３話ページ3

．

??「遅いんだけど」

何この人。

態度悪っ

O「失礼します。」

そう言って出ていく私のお世話さん。

「え、えちょっと、」

いや、いきなり2人きり！？

まずこの人誰！！

??「おい。」

ひっくーい図太い声。

「はい？」

??「座れ」

「あ、はい」

そう言われ、大人しく席についた私。

少し離れた所だけど真正面で見る彼の顔。

案外かっこいいじゃん。

でも、タイプではないな。うん。ごめん。

??「おい、何考えてんだよ」

え！？バレた？

嘘。声に出してるつもりは無かったんだけど…

??「お前、ふざけてんのか？」

とにかく、上品な家で育ったのにお言葉が悪い。

怖すぎて前を向けない私。

俯いたまま正直に口を開いた。

「ごめんなさい。

私、タイプじゃないんです。

…」

??「は？」

「ほんっとーにごめんなさい！！

…」

殴られるかとビクビクしていたが彼からは何の反応もない。

気になって少し顔を上げてみる

??「…あのさ、どの立場で言ってんの？(笑)」

馬鹿にするような笑い方。

「へ…？」

??「悪いけど、そんな事どーでもいい。

覚えろ、夕食は20時。

20時までに必ずここに来て席についとけ。

俺を待たすな。」

さっきから彼が「おい、おい。」と言っていたのは私が遅れてきた事だったのか。

それなら私、今すごい事言っちゃったし…、

どうしよう！！！！！

自然と顔が引つる。

Th「ふっ、

俺、お前の顔見てると食欲失せる。

一人で食え。」

先程の事に怒ったのか荒々しく席を立って出て行こうとする彼。

が、私の耳元で立ち止まる

??「悪いけど、俺も全然タイプじゃねえから、

勘違いも程々にしとけよ。

お馬鹿ちゃん♪」

ﾊﾞﾀﾝｯ

「っ、」

大きな音で閉められたドア。

「やらかしちゃった、、」

内心焦るが起こってしまった事はもう戻らない。

「はぁ…

名前すら聞けなかったし。

私の旦那さんかもわかんないし。

何も知らないし～！！！！」

O「どうかなされましたか奥様！？」

大声だったからか飛び込んできたパクさん。

「私、無理です～」

??「私が付いておりますから頑張っていきましょう。

坊ちゃんは気難しいですが根はとってもいい子ですから。」

「ぶぇーどこが」

とにかく今はパクさん頼みだ。