仮婚。 (ページ16)

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１６話ページ16

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「んっ、」

私が泣き止むまで何だかんだいいながら隣に居てくれたジョングク。

Jk「お前泣きすぎ。

泣き虫は嫌われる…」

そう意味深に消えそうな声で吐いた言葉。

「ごめん、、」

Jk「あと、そのごめん。って言葉。

ごめんしか言えないの？」

「え…？」

確かに思い返してみればここに来て半端ないくらいごめん。を連呼してる気が…

Jk「そんな暗い言葉とか暗い表情してるから明るい方に向かえないんだよ」

Jk「って俺が言うのもおかしいな(笑)」

「そんな事ない…」

Jk「俺がこの前話した事覚えてる？」

「3年…3年我慢しろってやつ？」

Jk「そう、あれは…

あれは、気にすんな、」

何に迷ったか絶対言いかけたのに言葉を止めた彼。

何それ、余計気になる。

「３年経ったら何かあるの？？」

Jk「だから気にすんなって、」

「自分からフッてきたくせに(笑)

何なんです？」

わざわざ口を濁した彼が何か隠してる様で、それを知れば何かが変わりそうで執拗に迫る。

Jk「だから！

あれは忘れろって！！
あん時のお前見てたら変な気起こしてもおかしくなかったら咄嗟に出ちゃっただけだよ！！」

強気に立ち上がって私に怒鳴る彼。

急なに…

「どうしたの…」

Jk「何もねえのにあんたがしつこいからだろ」

なにもない…？

何かある雰囲気出して何も無い？

優しさだったんだろうけど、結局何も。

「あなたも私を面白がってたの？…

嘘ついて、思い起こさせて、期待持たせて、最後には何も無い。って突き落とす、！

…何なの！？」

心にもない事を勢いで私…

Jk「…あんたもしかして俺が優しくしてくれてるとでも？

唯一俺が話せる相手だとも？

はっ、勘違いすんじゃねえよ、勝手にいいように捉えんなよ、

まじ馬鹿じゃないの」

呆れたように言い放つ彼。

「それじゃ……悪い…？

この家では誰も私の事なんて見えてない

だけど貴方は優しさを見せてくれて、会話もしてくれて

私はそんな些細な事が本当に嬉しくて支えになってたの！！

いけない！？…」

Jk「悪いけど俺は1度もお前に同情したことは無いし、手を差し伸べたつもりもない。」

「じゃあ今まで…！！」

Jk「それは

ただの暇つぶし。」

その言葉を言い残して彼が後ろ姿を向けた時、私の心はこの星一つない夜空の様な暗闇に一瞬にして覆われた