仮婚。 (ページ13)

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１３話ページ13

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翌朝からあの日の彼は何故か目を合わせてくれなくなった。

かろうじて話してはくれるけど。

Pk｢奥様、奥様っ！｣

｢はいっ！！｣

突然耳に響いた声に驚き思わず静かな朝食の席で立ち上がる。

Th｢おい、｣

おかげで目の前のクソ男に冷たい目で睨まれる始末。

｢ごめん…なさい。｣

Pk｢大変失礼致しました。

私が…｣

Th｢パク、ちょっと外して｣

パクさんにそう言いながら持っていたフォークを置いた。

何、私説教食らうの…？

ふと、斜め横に座ってる例の彼を見る。

何事も無いように黙々と食べている。

まぁ、この人にとっては何でもないけどさ。

｢…｣

Th｢おい、｣

あー、またあの声。

気付けばパクさんも彼らの付き人も、もうその場にいなく私達3人だけのダイニングルーム。

そういや、
こっちの彼の付き人見た事ないな…

Th｢おい。｣

あ、私この人に説教されるんだった、

三回目だし、オイしか言えないのかよこいつ！！

Th｢お前体調悪いの？｣

｢え！？｣

予想と違う言葉が来たので戸惑う私。

Th｢は？｣

｢え、あ！いや、全然…全然元気ですけど…｣

Th｢じゃぁちゃんと神経通らせろよ。｣

｢はぃ？｣

Th｢神経だよ。神経。

耳の神経が今日は通ってないみたいだからな(笑)｣

｢何ですか耳の神経って｣

Th｢知らねえよ(笑)｣

は？？

｢ホント意味わかんない。｣

Th｢こっちのセリフ

相変わらず朝から気分悪くさせんなお前｣

立ち上がったこいつにツラれ私も立ち上がる

まぁ立ったからと言って何もないんだけど(笑)

私になんて見向きもせずそのまま出ていこうとしてるし、

はぁ。一息つき座ろうとしてるところ私の耳の｢神経｣が反応した。

Th｢後で俺の部屋｣

ｶﾞﾁｬﾝ

｢はっ、呼び出しか！！

偉そーに！！！｣

??｢ごちそうさまでした。｣

あ…

｢ごめん。｣

また何事も無かったかのように笑顔一つなく、丁寧に手をあわせて彼も出ていこうとする。

｢あ、あの！！｣

私の声にドアの前の彼が振り返る。

なんで？なんで声かけてんだ私？？？

??｢何？｣

｢あ、あの～

名前！名前なんて言うの？｣

名前なんて…何聞いてんの？？

でも待て、確かに知っておくべきか…

でも、こんな気難しそうな人が教えてくれるわけ…

??｢ジョングク…｣

あったー！！