義妹がドラマーやってた【nqrse】

番外編その3 ページ32

んんー


いつものように気持ちいい目覚めなんてことはなく、喉がいがいがした。


『ケホッ、ゲホッ』


あー風邪かな？


最近やることが多すぎてなかなか休む暇なかったし。



でも、風邪くらいだったら大丈夫でしょ。



無理矢理自分に言い聞かせるようにして、朝ご飯を作る。



パンを焼いて、軽くスープを作る。


正直たってるのが結構しんどい。


「おはよ」


寝起きだからかいつもより声の低いなるせちゃんがいた。



『おはよう』


なるせちゃんが来るまでにご飯を準備する。


「うまそ、いただきまっす」


うっ…食欲ない。


『なるせちゃん、パンあげる』


「え、なに？太らせよう作戦？」


そうだよ、とも言えずに軽く笑っておいた。


あーしんど。


なるせちゃんにパンをあげて片付けにいこうとした。



そう。¨した¨のだ。


歩いた瞬間視界がぐらついて暗くなった。


あー結構やばい風邪じゃん。

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