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72 赤井side ページ33
「お前は?」
「赤井秀一」
そう言うと、彼は一瞬優しい笑みを浮かべた気がした
「赤井、秀一・・・か」
FBIだったな。と言った
「何故知っている」
瞬間的に警戒の目になる
「組織では有名な話さ。なぁ、ライ?」
俺は彼の腕を再び掴み、薄暗い路地裏に連れ込み壁に押し付ける
「何者だ」
男を見上げて訊く
「赤榁秋唯、コードネームはモヒート。水無怜奈、キールから聞いて無かったか?」
と笑う
そこで分かる。水無怜奈のメールに本名が書かれていなかったのはコイツに見つかったからだと
しかし、それでは解けない謎が残る
何故コイツは水無怜奈を生かしている?
「話はそれだけか?」
そう言って、俺の手を外し歩いていく
「そうだ、これ貰っていくから」
男の手の平に乗っている物が宙に浮く
それは俺が彼から預かった、ネックレスだった
「待てっ・・・」
追いかけて路地裏を出るが既に男の姿は無かった
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作成日時:2016年7月8日 20時