検索窓
今日:16 hit、昨日:58 hit、合計:693,362 hit

35話 安室side ページ37

「えっ、あの・・・っ」



いきなりの行動に驚く



「暴れないで下さいね?落としたくないので」



こちらに顔も向けずに言った



ガチャと開けたドアの先にシングルベッドがあった



「よいしょっと」



彼は優しく僕をベッドに下ろし、ベッドに腰かけた



「ん、貴方は寝ないんですか・・・?」


「安室さんが寝た後に寝ますよ」



だから早く寝て下さい、と彼は言う



「お休みなさい、安室さん」



『安室さん』その呼び方に心細さを感じた



だから



「れい、」


「ん?」


「零。そう呼んでくれたら、寝ます」



彼は目を見開いたがすぐに笑い



僕の目に手をのせた



「お休み、零」



暗闇に落ちる中で彼の声が心地よく聞こえた

36話→←34話 安室side



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (172 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
442人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2016年5月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。