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35話 安室side ページ37
「えっ、あの・・・っ」
いきなりの行動に驚く
「暴れないで下さいね?落としたくないので」
こちらに顔も向けずに言った
ガチャと開けたドアの先にシングルベッドがあった
「よいしょっと」
彼は優しく僕をベッドに下ろし、ベッドに腰かけた
「ん、貴方は寝ないんですか・・・?」
「安室さんが寝た後に寝ますよ」
だから早く寝て下さい、と彼は言う
「お休みなさい、安室さん」
『安室さん』その呼び方に心細さを感じた
だから
「れい、」
「ん?」
「零。そう呼んでくれたら、寝ます」
彼は目を見開いたがすぐに笑い
僕の目に手をのせた
「お休み、零」
暗闇に落ちる中で彼の声が心地よく聞こえた
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作成日時:2016年5月3日 21時