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23話 ページ25
どこまでが嘘か
「ん、過去の話は本当ですが、それ以降は全部嘘です」
「では何故僕が降谷零だと?」
覚えてたか、チクセウ
「少しこちらでも調べさせてもらいました。特殊ルートでね」
「ほう?FBI、ですか」
どんなけコイツFBI嫌いなんだよ。決め付けかよ
「いえ、FBIでは無いですよ。CIAでもないし、公安でもない」
「そうですか」
そうですそうです
「今日のところはこれで見逃します、が」
このことは他言無用ですよ、と釘を刺された。痛い
「ていうか、有利な立場俺なんだけどな〜」
「帰りますね」
「あ、はい。送りますよ」
鍋を持ちながら言う
「お願いします」
この人部下をコキ使うタイプか?
取り敢えず、安室さんを家の前まで送り鍋を渡した
「じゃ、バイバイですね」
と安室さんに背を向け帰ろうとすると
「ポアロ、」
ん?
振り返り安室さんを見る
「ポアロ、明日来てくれますか」
そう言った彼の目は涙で少し歪んでみえた
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作成日時:2016年5月3日 21時