番外編：お前を守る"赤"になる。 ページ22
『レッドビーム！』
『ぐぅぁっ、くそぉ、レッドめ……
覚えてやがれ！』
画面の中で、
"レッド"が輝いていた。
「……かっけぇ……！」
俺は、
一日中"レッド"のマネをして動き回った。
そんな、ガキの頃の話。
「なんでヒロトも"赤"なんだよ！」
「知らないよ、そんなの。
もしかして俺たち……双子なのかもね」
「ありえないこと言うな！」
自分以外の"赤"を見るのが嫌いだった。
俺一人が"赤"でいい。
他の奴は青にでもなってればいい。
だって"赤"が、
一番強くてかっこいいんだから。
「わー、お前いつも足遅くてだせぇんだよ！」
「もうやめてよぉ……！」
Aと、クラスメイトの奴らを見つけた。
見た感じ、Aが他の奴らに何か言われていて、Aが泣いている。
短期な俺は、すぐに駆けつけた。
「おいお前ら！
Aにうざいこと言うなぁ！」
寄ってたかりやがって。
俺は退治してやったんだ。
自分がかっこいい"赤"になるために。
「おい、大丈夫か」
俺はAに向き合って、
手を差し伸べた。
その柔っこくて小さな手が、俺の手に重なる。
Aは目を擦って、こう言った。
「ありがとう、晴矢！」
笑顔で、
こう言ったんだ。
「……！
お、おう……！」
その時、
なんかわかった気がするんだ。
俺だけが"赤"じゃなくても、いいんだ。
俺は、
A限定の"赤"でいい。
Aを守るために存在する"赤"がいい。
俺は、
お前のレッドのヒーローになる。
俺が、
Aを守るんだ、って。
「晴矢、顔赤いよ？」
「あったりまえだろ、
俺は、
・・・
お前の"赤"なんだからな！！」
まぁ俺、
大人だからな！！
.
.
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お狐様(プロフ) - 風介の話で涙が溢れてきた(´；ω；｀)素敵な終わり方やね！涙が止まらん(´；ω；｀) (2017年7月2日 14時) (
レス) id: a8648a54a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - イヨさん» よかったです！ありがとうございました＾＾ (2015年4月6日 0時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
イヨ - すごくおもしろかったです エイリア学園の話とかは特に これからも頑張ってください！ (2015年4月6日 0時) (レス) id: 386d561371 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - リュウさん» ありがとうございます！ (2015年3月6日 10時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - がんばってね！ (2015年3月5日 22時) (レス) id: ea540936f0 (このIDを非表示/違反報告)
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