照れ屋な 03 ページ3
「……何故あいつは、ああなってしまったのだろうな」
隣で風介が呟いた。
晴矢は、変わってしまった。
昔、
私は気弱で、いつも男の子にからかわれて、その度に泣いていた。
それを助けてくれたのは、
いつも晴矢だった。
晴矢は私の、
レッドだった。
ありがとう、と言うと照れて、
ごめんね、と言うと頭を撫でてくれる。
私は晴矢が大好きで。
「……反抗期、なのかな」
「……そうだな」
私と風介は、
二人で学校へ向かった。
.
『夏が終わり、涼しく新学期を迎えました』
ステージの上で、
ヒロトの声が、体育館中に響き渡る。
女子の皆さんは、
そんなヒロトに釘付けです。
「何故あいつはメガネをしているんだ……！」
隣に座っている風介が、
腹を立てていることがわかる。
私は苦笑い。
ふと晴矢を見ると、
晴矢はかくかくと頭を動かして、寝ている。
腹を立てていても、
ちゃんと聴いてる風介は偉いです。
『えー、
僕も、季節の変わり目ということで、イメチェンをしました。
はい、メガネです』
「だからなんだ」
「風介ーっ」
『え、似合うでしょ？風介。
似合うよね？A』
「う、うんっ、似合ってるよ！」
『はいありがと』
体育館にどっと笑いが起きた。
ヒロトは、すごいと思う。
あれほどモテているのに、
男子からも女子からも妬まれず、
そして変な噂も聞こえない。
パーフェクト人だった。
そうして、ヒロトからの挨拶も終え、
先生からのお知らせも終わり、
各自生徒は教室へ戻る。
「あー、寝た寝た」
「ふん、お前のイビキが気になって仕方なかったがな」
「マジ？
聴こえてた？やべ」
二人はそう言い合って廊下を歩いて行く。
「ふふ、晴矢、ヒロト挨拶してたのに寝てたもんね」
私がそう言い寄ると、
今まで笑っていた晴矢の笑顔は消え、そっぽを向いた。
「……ん」
そんな、
素っ気ない返事。
「……なんで？」
なんで私は……。
.
.
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お狐様(プロフ) - 風介の話で涙が溢れてきた(´；ω；｀)素敵な終わり方やね！涙が止まらん(´；ω；｀) (2017年7月2日 14時) (
レス) id: a8648a54a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - イヨさん» よかったです！ありがとうございました＾＾ (2015年4月6日 0時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
イヨ - すごくおもしろかったです エイリア学園の話とかは特に これからも頑張ってください！ (2015年4月6日 0時) (レス) id: 386d561371 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - リュウさん» ありがとうございます！ (2015年3月6日 10時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - がんばってね！ (2015年3月5日 22時) (レス) id: ea540936f0 (このIDを非表示/違反報告)
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