照れ屋な 10 ページ11
「……なんだよ、俺じゃ悪い」
「いやっ、じゃなくて！」
身体が強張る。
緊張する。
「……、そんな警戒しなくても、
俺はもう行くから」
そう言って、
傘をさす。
「じゃな」
置いていくんかい。
「……はぁ」
職員室に傘あるかなぁ。
濡れて帰るか……。
しゃがんで、考える。
「……よぃしょ、っと」
立って、スカートを叩く。
濡れて帰ろう！
外へ飛び出す。
「馬鹿かお前」
「……！」
横を見ると、
傘をさして壁に体重をかけている晴矢がいた。
「……晴矢！？
まだいたんだっ？」
恥ずかしい。
「……やっぱ放っておけねー……」
「ん？なんか言った？」
というか、
飛び出したまま立ってて、雨にあたったから……
寒い。
「……震えてんな」
「え」
「寒いのかよ」
「……う、ん」
晴矢が舌打ちをする。
私を睨んだら、私の手を引っ張った。
「こっち来い」
傘をその場に捨て、
私が連れてこられたのは……
「きゃっ」
倉庫……。
倉庫にはあいにく色々な道具があり、
私はマットの上に放り投げられた。
「……ったた」
上体を起こすと、
晴矢が馬乗りをしてきて、逃げられなくなった。
「晴矢……？」
服を雑に脱ぎ、晴矢の肌が露わになる。
「……下着見せてさ、誘ってるようにしか見えねーよ」
晴矢に言われて気付く。
雨に濡れて、下着が透けていたんだ。
「ちがっ、これはっ」
「今更隠しても無駄」
手を完全に抑えられた。
「んっ、
寒ィなら、
＿＿俺が温めてやるよ」
晴矢は、ベルトに手をかけた。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お狐様(プロフ) - 風介の話で涙が溢れてきた(´；ω；｀)素敵な終わり方やね！涙が止まらん(´；ω；｀) (2017年7月2日 14時) (
レス) id: a8648a54a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - イヨさん» よかったです！ありがとうございました＾＾ (2015年4月6日 0時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
イヨ - すごくおもしろかったです エイリア学園の話とかは特に これからも頑張ってください！ (2015年4月6日 0時) (レス) id: 386d561371 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - リュウさん» ありがとうございます！ (2015年3月6日 10時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - がんばってね！ (2015年3月5日 22時) (レス) id: ea540936f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
