episode 2 ページ2
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「あ、話すの嫌だったら別に…」
「いや、全然嫌じゃないし」
「ほんとに?」
遠慮がちなAちゃんに、ほんまに、と笑い返す。
「でもちょっと待って、思い出すから(笑)」
「わかった(笑)…紫耀も、おかわりいる?」
「あ、うん」
じゃあ飲み物準備してる間に思い出して〜って笑ったAちゃんが、俺のマグカップを取って立ち上がった。
「そういえば大吾が紫耀が来た時のためにって、ぬれおかきを準備してたはず…」
「マジで?」
「うん、それも持ってくるね」
せっかくだからお茶淹れよう、なんて相変わらず気が効く女の子だな。
「さんきゅ、」
キッチンに向かうAちゃんの背中を見届けてから、俺はテーブルに頬杖をついて過去のことを思い返してみる。
「えっと…」
もう…1年ぐらい経つんかな。
ダイニングの窓越しにもうすっかり冬色に染まった中庭を見ながら、駆け足気味に記憶を辿れば…
まず思い浮かんだのが、“ あの人 ”の顔。
“ あの人 ”がおらんかったら、“ 情報屋 ”にはなってなかったやろな。
「はい、おまたせ」
いい匂いのするお茶と一緒にぬれおかきを出してきてくれたAちゃんが、柔らかそうなクッションが敷かれた椅子に座ったのを確認してから、
「高校卒業して、1…3?いや、2年ぐらい経った頃かな」
“ 情報屋 ”になったきっかけを話し始めた___。
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未来奈(プロフ) - なんだかとてつもなく頭を使った気がします。コメントも纏まらずめちゃくちゃでごめんなさい。すごく大好きな物語です。ありがとうございました。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: d1bb082a8c (このIDを非表示/違反報告)
未来奈(プロフ) - 過去があって今があって、それで未来が創られていくという事。自分という存在は自分だけで存在している訳ではないという事。自分を重ねたり、別の誰かを重ねたり、古い記憶を重ねたり。。涙を流したり。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: d1bb082a8c (このIDを非表示/違反報告)
未来奈(プロフ) - なんて表現すればいいのかわかりませんが。。。一番最初の話からここまで、全て通しで読んだんです。そしたら、すごくいろんな感情が渦巻いたというか、動いた、揺さぶられたというか。自分の在り方について考えさられました。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: d1bb082a8c (このIDを非表示/違反報告)
高一女子ジャニヲタ - そんな大きな、大事な事にいつもいつも気付かせてくれるみぃさん、みぃさんの書くお話に本当に本当に感謝です。みぃさんもお仕事やプライベート、お忙しいかと思いますが,このお話は私の大切な道標,心の拠り所です。みぃさんが楽しんで書いて頂きたいと思います(^^) (2017年7月26日 16時) (レス) id: b4e78d5976 (このIDを非表示/違反報告)
高一女子ジャニヲタ - 自分が納得出来る答え、言い訳は見つかりませんでした。けどやっぱり道標になる言葉は今作の言葉でした。やっぱり好きなんやって。好きやから続けられるんやって。人が何て言っても良いんかなって。むしろそれが自分が頑張る一番大きい、誇れる理由になるんかなって。 (2017年7月26日 16時) (レス) id: b4e78d5976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2017年5月30日 12時