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episode 1 ページ1









「ねぇ、紫耀?」







ちょっと厚手のストールを肩にかけたAちゃんが、からっぽになったマグカップのふちを指でなぞりながら俺の名前を呼んだ。









その指に光る“ 銀色 ”は、だいぶ見慣れて。








だからもう、視線がそこに留まることもない。









「なに?」









Aちゃんと同じように自分のマグカップをなぞりながら、視線を上げて返事をする。









今日の屋敷には、重岡くんや廉達もおらんくて。









やけに静かだからか、時間がゆっくり流れてるみたいやった。









「ずっと気になってたんだけどさ、」









なんとなく聞き辛いことなのか、俺から視線を外しながら新しい話題を持ち出したAちゃん。









「ん?」









さっきまで普通に話してたのにな、なんて思いながら質問の続きを聞いてみたら、









「なんで、“ 情報屋 ”になったの…?」









聞き辛らそうにしてた意味が、なんとなく分かった。








「あぁ〜それね、」









話したことなかったっけ?なんて聞き返したのは、自分にとってはそんなに言いづらい内容じゃなかったから。








Aちゃんにだったら、尚更そう。









もっと前に聞かれてたら、とっくに答えたと思う。








ただ、









“ 俺から言うつもりなかった、自分のことわざわざ話すのもなと思って ”









そんな俺なりの考え方は、昔から変わってなくて。









だから、今更話すことになっただけ。

episode 2→



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未来奈(プロフ) - なんだかとてつもなく頭を使った気がします。コメントも纏まらずめちゃくちゃでごめんなさい。すごく大好きな物語です。ありがとうございました。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: d1bb082a8c (このIDを非表示/違反報告)
未来奈(プロフ) - 過去があって今があって、それで未来が創られていくという事。自分という存在は自分だけで存在している訳ではないという事。自分を重ねたり、別の誰かを重ねたり、古い記憶を重ねたり。。涙を流したり。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: d1bb082a8c (このIDを非表示/違反報告)
未来奈(プロフ) - なんて表現すればいいのかわかりませんが。。。一番最初の話からここまで、全て通しで読んだんです。そしたら、すごくいろんな感情が渦巻いたというか、動いた、揺さぶられたというか。自分の在り方について考えさられました。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: d1bb082a8c (このIDを非表示/違反報告)
高一女子ジャニヲタ - そんな大きな、大事な事にいつもいつも気付かせてくれるみぃさん、みぃさんの書くお話に本当に本当に感謝です。みぃさんもお仕事やプライベート、お忙しいかと思いますが,このお話は私の大切な道標,心の拠り所です。みぃさんが楽しんで書いて頂きたいと思います(^^) (2017年7月26日 16時) (レス) id: b4e78d5976 (このIDを非表示/違反報告)
高一女子ジャニヲタ - 自分が納得出来る答え、言い訳は見つかりませんでした。けどやっぱり道標になる言葉は今作の言葉でした。やっぱり好きなんやって。好きやから続けられるんやって。人が何て言っても良いんかなって。むしろそれが自分が頑張る一番大きい、誇れる理由になるんかなって。 (2017年7月26日 16時) (レス) id: b4e78d5976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2017年5月30日 12時

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