ひとりじゃないんだ。 (ページ35)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:15,065 hit

私たちの全てページ35

私たちは今、全員で一緒に住んでいる。だけど、ファンのみんなはその事を知らない。

私としげは体が弱い。でもファンのみんなはその事を知らない。

前まではこれでもいいのかなって思ってた。だって私の治療費を稼ぐために仕事をやっているだけであって、別に有名になりたいとかそんな覚悟なかったし。

でも今は違う。たくさんのファンのみんなに囲まれて、私を必要としてくれる人達に囲まれて、本当に心から幸せなんだ。

だからできるだけみんなに伝えたい。謝りたい。お金のために始めたんだって。

いっぱいいろんな誤解を与えてしまうかもしれない、泣かせてしまうかもしれない。

でも、私はみんなが大好きだから、これ以上隠すようなことはしたくない。

私は覚悟を決めた。

そして、メンバーの誰にも相談せず、龍さんにだけ全てを話して日テレの社長さんと話せる場を設けてもらった。

『みんなに全てを話したい。メンバーにも、これまでたくさん支えてもらいました。だけど、みんなのおかげで、1人で色々なことが出来るようになったんだよって伝えたいんです。お願いです。最後まで走りきれないかも知れません。途中で倒れてしまうかも知れません。それでも走りたいんです。みんなに全てを話したい...。』

社長さんは快諾してくれた。万が一のためにお医者さんや看護師さんもたくさん配置しておくと言ってくれた。

頑張らなきゃ。

時は16歳の春、私の人生は大きく揺らごうとしていた。