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〇 ページ16
髪の毛だってちょっと巻いちゃってさ、
お化粧も大学にいたときよりしっかりしててさ。
それも全部作間のためだと思うとちょっと悔しい。
「楽しかった？」
『うん！
龍斗くんね、美味しいオムライスのお店
連れてってくれたんだ〜』
知ってるよ、みずっくんに写真送られてきたもん。
とは言わずに「へぇ〜」とだけ返す俺。
「てか、なんで1人で待ってたの、
危ないからダメって
いつもみずっくんに言われてるじゃん。」
作間に少しだけでも
待っててもらったら良かったのに、嫌だけど。
『……だって、
優斗くん早く来てくれるって信じてたから。』
私のスーパーヒーローだもんねって
悪戯っぽく笑う。
『それにほんとに早く来てくれたじゃん。
嬉しかったよ、ありがとう。』
ひとつひとつの言動が俺に刺さりすぎて
Aしか乗せたことの無い助手席に座る彼女を
本当に愛おしいと改めて思った。
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作者名：ひとみ
| 作成日時：2019年8月28日 20時
