山猫の幼馴染 4 (ページ9)

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第143話ページ9

鶴見｢私の言葉は嘘に聞こえるかもしれないが

聞いてくれるかい？｣

貴方｢うん？｣

鶴見はそう言うとAを優しく抱きしめ

耳元でそっと呟く

鶴見｢フィーナとオリガのことはもちろん愛している

それは今も変わらない

だが君にあった時から君のことを一人の女性として愛している

こんな浮気者の私でも君は愛してくれるかい？｣

貴方｢ッ〜///｣

鶴見はAの反応を嬉しそうに見つめ

もう一度強く抱き閉めた

鶴見｢終着駅に着く前にここから飛び降りる

私にしがみついていなさい｣

貴方｢わわかった……！｣

Aは鶴見にしがみつき目を閉じた

鶴見は終着駅に列車がぶつかると同時に飛び降りた

鶴見｢ッ……大丈夫かい？｣

貴方｢ッ……え、えぇ何とかそれより篤四郎さんは？｣

鶴見｢私は大丈夫さ｣

2人は擦り傷は出来たものの無事に脱出した

そして馬で追いかけてきたみんな

杉元｢やっと追いついた！｣

尾形｢全員で乗るから馬の方も重くて動きにくいんだよ｣

杉元｢谷垣が太ってるからだぞ！！｣

谷垣｢お、俺が悪いのか！？｣

杉元に指摘された谷垣は｢ブヒィッ｣と声を出す

アシㇼパ｢A……もう無茶はやめてくれ……｣

貴方｢すまない……｣

尾形｢無責任なことはしてくれるなよ？A｣

貴方｢百之助はなんで孕まされた女みたいな意見なんだ｣

アシㇼパはAに抱きつきそう言うと

Aは優しく抱きしめ返す

尾形は髪をかきあげそういえばAは突っ込んだ

Aはワイワイと騒ぎ合う彼らを見てゆっくりと立ち上がる

そして空を見上げ笑っていた

貴方(全て終わったよ兄さん……長い長いこの旅が)

Aは目を閉じウイルクと交わした最後の言葉を思い出していた

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ウイルク｢Aに頼みたいことが3つある｣

貴方｢頼み？｣

ウイルク｢1つ目はアイヌの未来をアシㇼパに託す

アシㇼパを守ってくれ私の大事な娘だ

2つ目は恐らく皆金塊を求め殺し合いが始まるだろう

網走監獄で私を見つけたらA…君が私を殺してくれ

そして3つ目……｣

貴方｢ちょ……まってよ！？アシㇼパを守ることには勿論いいわよ

けど兄さんを殺すなんて…絶対にいやだ！！｣