山猫の幼馴染 4 (ページ8)

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第142話ページ8

鶴見は矢筒を拾い上げ落ちたあるもの……

フィーナとオリガの骨がないことに気がつき

鶴見は人間らしい悲しい顔をうかべる

鶴見｢愛するものはゴールデンカムイにみんな殺される

全部お前の責任だぞウイルク！！｣

貴方｢百之助と佐一……ここから飛び降りて

アシㇼパこっちに来て……！！｣

Aはそう言うとアシㇼパの手を掴み

馬で追いかけてきた谷垣と白石の元にアシㇼパを投げる

貴方｢2人とも早く！！｣

尾形｢おい待てそれじゃあお前はどうなる！？｣

杉元｢Aさんも一緒に！！｣

貴方｢私はまだやることが残ってる……

由竹！！源次郎！！2人を受け止めて！！｣

Aは力なく微笑むと2人を思いっきり押した

白石・谷垣｢えぇ！？｣

2人は驚きながらも何とか2人を支えた

鶴見｢なぜ逃がした？なぜAは残る？｣

貴方｢まだ終着駅まで時間がある少し話をしよう篤四郎さん｣

鶴見｢話？｣

Aはそう言うと握っていた手のひらを鶴見に向けた

鶴見はその掌に乗っているものを見て驚いた

貴方｢これ…フィーナさんとオリガちゃんの骨…だよね｣

鶴見｢…………｣

貴方｢貴方にはどんなに謝っても償いきれないことをした

許してなんて言わない……だから…だから……

篤四郎さんお願い……昔の優しい篤四郎さんに戻って……｣

Aは鶴見の手にその骨を置いた

そして言葉の後半に進むにつれフルフルと震える

貴方｢あなたは死んじゃいけない……

フィーナさんとオリガさんのためにも生きなきゃ

死んで行った戦友達のためにもあなたは生きなきゃ……｣

鶴見｢そう……かもしれないね｣

鶴見は骨をしばらく見つめると懐にしまい

目の前のAをじっと見つめる