山猫の幼馴染 4 (ページ6)

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第140話ページ6

白石｢でも本当に大丈夫なのAちゃん……｣

貴方｢どうってことない｣

アシㇼパ｢4人ともここにいてくれ

アイヌの権利書は私達の問題だ｣

アシㇼパは列車の中でAたちを引き止める

だがその言葉を遮ったのはAだった

貴方｢一応私もアイヌなんだけど？

あなた一人で行かせられない｣

アシㇼパ｢Aは休んでいて欲しい

いくら平気と言っても片目も腹もその血まみれの手も

無事では無い

私が矢筒を取り戻してくる｣

アシㇼパはそう言うと列車の扉を開ける

白石｢あッ連結が外されてる

だんだんはなれていってるぞ｣

貴方｢アシㇼパ……そして佐一に由竹、百之助

私の最後のお願いだ……黄金を隠してあるあの井戸は

掘り出さずに埋めたままにして欲しい

黄金を取り出せば殺し合いが延々と続く……

黄金のカムイの呪いを断ち切らないと！！｣

Aはアシㇼパを扉から離し4人の顔を見てそう言った

貴方｢佐一目の悪い幼馴染を治すんだろ？

これで200円はあるはずだ使え

白石はこれを……百之助はこれアシㇼパにも

あの井戸には戻らず忘れて欲しい

大切な人たちまで失いたくない｣

Aは悔しそうに俯く

Aのそんな言葉に白石は悩んだように頭を動かす

白石｢………………………………

はぁ……

言ってやれよ杉元尾形ちゃんアシㇼパちゃん

｢わかった｣ってさ｣

そう言われさきにくちをひらいたのは

尾形｢わかったぜA｣

杉元｢ただ……行かせない｣

アシㇼパ｢白石また会おう｣

白石はそんな3人に拍子抜けしたような顔をした

尾形はAを抱き抱え3人はいっせいに飛び出した

尾形｢あんなこと俺に言っといて1人で行く気か？｣

杉元｢1人では行かせるかよ！！｣

アシㇼパ｢私達は仲間だろ｣

3人の言葉にAは目を見開きハハッと笑う