山猫の幼馴染 4 (ページ4)

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第138話ページ4

アシㇼパ｢尾形｣

アシㇼパは毒矢を拾い尾形に構える

尾形｢アシㇼパあれから誰か殺せたか？｣

杉元｢尾形あああ〜｣

杉元は尾形の言葉にメキメキと怒りをぶつける

尾形(そしていざとなれば……そう……

｢道理｣がかれば)

尾形は杉元の頭に銃を向けた

アシㇼパ(私は杉元佐一と一緒に地獄へ落ちる覚悟だ)

ドッ

貴方｢ッ……ハハッこれで二回目だなアシㇼパに打たれるのは｣

尾形｢Aッ｣

アシㇼパ｢！？｣

杉元｢Aさんなんでッ｣

Aは苦笑いをうかべ腹を押え両膝を着いた

Aは毒矢を抜き取り杉元とアシㇼパを交互に見た

貴方｢この男だけは……この男だけは殺さないでくれないか｣

目の前で毒矢に打たれたAに動揺しきっている尾形

力なくその場に座り込み荒く息をしている

そんな尾形にAは優しく笑い頬を撫でる

貴方｢アシㇼパ…佐一……あなた…たちの気持ちは

わかっ…ているつもり……はぁはぁ

けど……百之助は…わた…しのたった1人の……

たいせ…つなおさ……ななじみ｣

Aにはこの矢に毒は入っていないことは分かっていた

だが血を流しすぎたせいで上手く口が回らない

尾形｢Aッ｣

尾形はAの言葉でようやくハッとし

Aの後ろから腹を抑えながら自身のマントを破り

止血を行った Aは力なく尾形に寄りかかる

杉元｢Aさんに免じて今は……殺すのは辞めてやるよ｣

杉元は小さな声で尾形にそう言った

アシㇼパ｢Aッすまない……またお前を傷つけてしまった｣

アシㇼパは泣きながら止血された腹を優しく撫でる

貴方｢このくらいかすり傷だ……ただ血を流しすぎたけどな｣

Aはハハッと笑う

尾形｢お前はどうして俺を守る｣

尾形はAを支えながら消えそうな声で言った