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76羽目 ページ30

総悟の言葉に小さく悲鳴を上げてエリーの後ろに隠れるザキ


山崎「違います沖田隊長!!ちょっとォ!何とか言ってやって下さい!」

エリザベス『何とか』

山崎「いやそんな古典的なボケはいいからァ!」



総悟の脅しに怯えたザキがエリーに助けを求める


A「エリー!!」

沖田「テメェら桂一派か!?」


総悟の叫びにあたふたとスケッチブックを掲げ、「落ち着け」と言ってくるオレンジアフロの人



斉藤『落ち着け総悟くん』

沖田「終兄さん」

エリザベス『これにはワケが』

沖田「あの…ちょっと」


エリーのプラカードと、オレンジアフロの人のスケッチブックがぶつかって戸惑う総悟


エリザベス『それより私の話を』

斉藤『私の話を』

沖田「プラカードもキャラもカブっててよく分かんないんだけど」

すると、エリーは馬乗りになって殴る


エリザベス『とにかく我々は危害を加えるつもりはない』

沖田「いや説得力ゼロなんだけど」

エリザベス『今日は真選組でも攘夷志士でもない。




ただの侍として話しにきた』



─────────────────


真選組局中法度第四条

局長が不在の際は副長に隊の指揮権が委ねられる
隊士たちはこれに従うべし



─────────────────



土砂降りの雨の日

屯所の門の前で、『元』真選組副長、土方十四郎は佇んでいた


立ち入り禁止と書かれたテープを刀で斬り、その門の前に手を突き出したまま。


1度開きかけた手は拳になり、そして開く。

ふいに手を下ろし、俯くと、聞きなれた声が響いた



銀時「忘れもんか」


坂田銀時──。

現将軍、徳川喜々に暴行を加え、今の警察組織、見廻組に追われている者。


銀時「取り戻せばそいつが最後になる

ここを開ければ、もう戻ってこれねェ


……だがお前は、迷う必要なんてねェじゃねェか。まだ今なら、間に合う」



すると銀時は土方の横に並び、屯所の門を押す

土方は銀時の行動に驚きながらも、それに習い門を押す


開けた視界。

土方の目に写ったのは雨に濡れながら敬礼を続ける隊士の姿


A「……副長、忘れ物です」


土方の視界は真っ黒に染まる
顔の前についた黒いものは自身の隊服の上着


沖田「さっさと着替えてさっさと指示を!」


その言葉に、胸元からタバコを取り出しくわえる


土方「指示するまでもねェ」


隊服の上着を腕を通さず羽織ると


土方「俺の隊服に落書きした奴切腹!」

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作者名:珠優 | 作成日時:2018年3月15日 19時

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