75羽目 ページ29
神楽｢たとえこの先、お前らが何をやらかそうと、私たちは
そして私の背中を押して総悟と並ばせると、両手で私たちの肩を叩く
神楽｢だからこんな所でウダウダしてないで、ゴリラ檻から出しに行くなり交通整理なり、さっさと仕事しろヨ｣
それは神楽なりの私たちへの慰めと励まし。
胸の奥がほんのりと、暖かくなるのが分かった
沖田｢…………あれ、もしかして今俺ら、お前に慰められてる？
落ち込んでると思われてる？｣
神楽｢あ？そんなワケねーだろ。姉ちゃんのことは慰めてるけど、お前はさっさとその臭い雑巾脱げって言ってるアル｣
A｢神楽、その雑巾私も着てるんだけど｣
自分の顔を指さして神楽に訴えるが知らんぷりされる
沖田｢じゃあ決めた。俺もう一生これ脱がねェ。絶対お前の言う通りにならねェ｣
A｢風呂どうすんだヨ｣
沖田｢このまま入るに決まってんだろ｣
A｢汚ったな｣
私がそう言うと総悟はチッと舌打ちをして攘夷浪士に向けて刀を抜く
沖田｢……聞いたかテメェら。俺がこれを脱がない限り……
真選組は死なねェ
よってお前らはどの道皆殺し決定ィィ！！｣
｢さっきと何も変わってないけど｣
浪士からの鋭いツッコミなんてものともせず集団に突っ込んでいく
｢待てェェェ！！いい加減人の話を聞けェ！｣
｢我々はお前と……｣
沖田｢今さら命乞いしても遅ェ！｣
神楽｢散歩の時間だゴルァァ！｣
2人で叫びながら集団に突っ込んでいく姿を、私は冷たい目で見送ったとき
聞きなれた声が耳に入ってきた
｢待って！ちょっと待ってください沖田隊長！｣
おぉ、止まった。
てかこの声は……
A｢あれ……？なんで、お前らが……｣
沖田｢何でテメェらが
A｢おいザキ答えろ｣
トシの小姓の人や、オレンジアフロの人の間から顔を出しているザキを標的にする
山崎｢えっ！？何でこういう時だけ俺！？いつもモブ扱いなのに｣
沖田｢返答次第じゃただじゃ済まさねぇ。お前だけ｣
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作者名：珠優 | 作成日時：2018年3月15日 19時
