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74羽目【慰めと警察と言い訳と雨】 ページ28

神楽「どけ。散歩の邪魔アル」


夜にお決まりの散歩コースを私と神楽と定春で歩く

すると、そこに攘夷浪士の塊があり、定春が蹴散らした


A「か、神楽さん?何やってるの?」

沖田「おい……どういうつもりだテメェ」


攘夷浪士たちを斬ろうとしていたのか、刀に手をかけた総悟が神楽を睨みつける


沖田「状況が見えねェのか。一体何しにきやがった」

神楽「お前、お巡りだろ。交通整理くらいしろヨ。
これじゃあ犬の散歩も出来ないアル」

沖田「お巡りなんて、ここにゃいねェよ」

A「神楽、言ったじゃん。真選組はもう……」



言いかけた時、神楽が言葉を被せる


神楽「解散したんなら

……なんで2人とも、まだそんな格好してるアルか。

なんで、隊服(それ)を脱がないアルか」



そう。今の私たちの格好は真選組の隊服。

まさか総悟も着てるとは思ってなかったけど……


神楽「聞いたアル。あの時、姉ちゃんはそよちゃんを護ってくれたらしいアルな

私らの、バカ兄貴から」


神楽の言葉にハッとする

静かな町に、私が小さく息を吸った音が響く



神楽「そんで、お前は姉ちゃんを護ってくれたんだよな」



神楽がそう言っても、総悟の目に光は戻らない

暗い声で喋り出す


沖田「肝心な将軍(もん)護れなきゃ何の意味もねェ。
俺は、目の前の奴しか救えねェんだ」


A「……そよちゃん、怒ってたでしょ。


将ちゃんを最後まで護りきれなかった使えない警察って」



神楽「そんなことないアル。

お前は、わざとそよちゃんたちのいる部屋の近くに立って、誰も通さないようにしてたんだろ



姉ちゃんには……謝ってたアル。

Aさんも立派な女の子なのに傷をつけてしまってすみません……って言ってたアル」



謝罪……

どうして……。謝るのは私の方なのに


将ちゃんの1番近くで、将ちゃんを護衛してたのは、私。

だから、本当は、将ちゃんを死なせてしまった責任は私にある。


なのに……。



神楽「真選組がなくなろうか、お前と姉ちゃんのおかげで、護られた命があることは変わりはないネ




…………心配すんなヨ。

そんな隊服(もん)着てなくても私達は知ってるアル


お前は、姉ちゃんは、真選組(けいさつ)だって」

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作者名:珠優 | 作成日時:2018年3月15日 19時

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