69羽目【君との約束】 ページ23
自分自身も血を流し、息が荒い。
そんな状態で、阿伏兎の義手を斬り落とした
私の、大切な人
沖田「誰が……渡すかよ」
A「そ、う……ご……っ」
阿伏兎は斬り落とされた自分の義手を見て「あらら」と呟いた
阿伏兎「またつけ直さなきゃならねェ。金も馬鹿にならねェからやめてくれよな……」
そして、抱えている神威を見て
阿伏兎「てなわけで俺はもう妹さん捕まえられねぇんだ。団長」
神威「阿伏兎……離せ、俺が……コイツら全部」
「させないアル!」
神威が息も絶え絶えに言葉を放った瞬間に聞こえた声
A「神楽……!」
神楽「家族も……姉ちゃんも、私が護る!誰一人、お前にだって傷つけさせないネ!」
仕込み傘の銃口を神威に向けると、神楽に向かって走り出した神威
その動きを阿伏兎が気絶させて止めた
阿伏兎「騒がせてすまねェな。
ただ……将軍の命は必ずもらう。覚悟しとけ」
神威を肩に乗せて乗ってきた船に戻っていった
最後に恐ろしい笑みを浮かべながら
一気に力が抜けて砂利の上に座り込んだ
総悟も同じようで刀を砂利に突き刺し何とかして立っている
神楽「姉ちゃん!」
神楽が走り寄ってくる
A「あぁ……神楽」
神楽「ごめんアル!すぐ助けに来れなくて……」
A「いや……大丈夫ヨ。何で……ここに」
神楽「銀ちゃんの敵が、ここに来てたんだヨ」
「だから私と新八もついてきたんだヨ」と私に肩を貸しながら答える神楽
神楽「ただ……失敗したみたいアル」
神楽が見つめる方向には息の上がった銀時が立ち尽くしていた
土方「総悟!A!」
近藤「大丈夫か!」
両方、ボロボロの姿で走ってくる
A「私は、平気だから、総悟を……」
近藤「よし、あっちに救護が来てる。チャイナさん、よろしくお願いします」
神楽「任せるネゴリラ」
近藤「今ゴリラって言った!?」
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作者名:珠優 | 作成日時:2018年3月15日 19時