66羽目【平和を壊す悪党兎】 ページ20
神威「バカ兄貴だなんて酷いなぁ。俺とA、年変わんないじゃん」
A「一応先に出てきたのはそっちなんだよ!」
仲間を踏み潰してもケラケラ笑ったまま表情を変えないバカ兄貴
A「お前……何しに来たんだヨ」
神威「決まってるじゃないか。この国の将軍って奴を殺しに来たんだよ」
喋りながら将ちゃんたちのいる部屋に走る神威
A「クッソ……誰が、殺させるかヨ!」
腹に向かって放った蹴りは簡単に傘で防がれた
でも、そんなことは百も承知
そのまま足で神威を押す
びっくりしたような顔で後ろに飛んでいく
A「もう、お前には何も奪わせない。
私が、全てを護ってみせる……!」
神威「ハッ……随分警察らしくなったじゃないか」
太ももに隠した短刀
引き抜いて応戦する
神威「知らないよ?死んでも」
A「死なない。誰が死ぬかヨ」
傘を大きく振りかぶってくる
それを足で蹴り上げ、腕に刀を突き刺す
その途端、反対の手が私の腹を殴る
内蔵が抉られるような鈍い痛みが私を襲う
A「っが……はっ……」
神威「相当小賢しい真似、してくれるじゃないか。
お兄ちゃん、本気出しちゃおっかな」
A「出せヨ。私がそれをねじ伏せる!」
みぞおちに向けて拳を突き出す
すると神威の足は私の頭を蹴る
酷い揺れが視界に映る
神威は少し血を吐いて顔を上げた
蹴られた部分を触ってみると、少しドロっとした感触
A「……フフッ。江戸で、こんなに怪我したのは久しぶりだネ。お互い」
神威「そうだね。お前はこれで最後だろ」
A「こっちのセリフネ」
口の端から血を垂らしたまま笑う神威は減らず口を叩く
A「神威ィィィィィ!!!!」
神威「Aッッッ!!!!!!」
お互いの名を叫び、お互いの体を殴った
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作者名:珠優 | 作成日時:2018年3月15日 19時