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60羽目 ページ14

来島「晋助様!」

高杉「なんだ」

来島「春雨の奴の食欲がえぐいッス!」


鬼兵隊の船の1室

赤く、長い髪を三つ編みにした男が座る席の前

あったはずの料理が跡形もなく消え去っている


神威「んーやっぱり地球のご飯も美味しいけど宇宙も格別っちゃ格別だね。シンスケ」

高杉「神威、分かってんだろうな」

神威「分かってる分かってる。もうすぐ地球に着くから準備しろでしょ?」


口の周りに食べかすをつけたまま笑顔で答える神威


高杉「分かってんなら早くしろ」


煙管を手に持ち、踵を返す高杉


神威「ねぇ、阿伏兎」

阿伏兎「地球に強いやつはいねーよ」

神威「なんだよ、まだ何も言ってないじゃん」

阿伏兎「団長の言う事といえばそれくらいしかねェさ」

神威「酷いなぁ阿伏兎」


そう言いながらも食べ続け、笑顔を絶やさない


しかし、その手をふと止めて呟いた言葉は誰にも聞こえなかった

神威「今度こそ、捕まえる」


───────────────


A「将ちゃん!」

茂茂「A。久しぶりだな」

沖田「将軍様、こいつと知り合いですかィ」


襖を開けて飛びついた

いい匂いはしないけど、将ちゃんのいつもの匂いだヨ

茂茂「友達だ」

A「そう!私と将ちゃんは友達なんだヨ!」


今の私と総悟の服装は普段着。

そう。私たちは普通の人を装い、将ちゃんを護衛する任務についた


信女たちはいつも通り庭を隊服でうろついている


トシやゴリラも隊服


沖田「テメェは本当、恐ろしい女だな」

A「なんでヨ!」

茂茂「Aにはいつもそよが世話になっていてな」

沖田「姫様までもが……」


総悟が呟いたあと、襖がスッと開く

入ってきたのは、お盆を持ったそよちゃん

そよ「Aさん!来てたんですね!」

A「そよちゃん!」

お盆の上には豪華な湯呑み


そよ「はい!兄上様。お茶です!」

茂茂「すまないなそよ」

そよ「今日は腕によりをかけて淹れました!きっと美味しいですよ!」



このほのぼのとした雰囲気。

見ていると、ただの日常のようだネ

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作者名:珠優 | 作成日時:2018年3月15日 19時

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