花丸 ページ7
星宮苺花side
(夢？)
テストの次の日の２時限目の数学。
目の前の用紙に書かれた大きな赤色の花丸。目線を少し横にずらすと、１の右横に０が２つ。
教壇に立った田仲先生が、ゴホン、と咳をする。
｢え〜今回のテスト。皆の平均が悪かった中で、一人。一人だけ、満点が居る。｣
えー、誰々！と好奇の目で周りを見渡すクラスメイト。【普段】なら完璧に【そっち側】の私は震えていた。
目の前の現実を見て。
み、見間違いじゃないよね？
｢よく頑張ったな────【星宮】学年の中で一人だけ、満点だったぞ。｣
先生が私の名前を呼ぶ。クラス全員の、『マジかよ！？』という視線が痛いくらい突き刺さる。
私の手元にしっかりと握られた【百点】のテスト用紙。描かれた大きな花丸。
学年で一人だけ、満点だった。その感動と鉛筆への感謝が溢れる。
筆箱に入った【解答鉛筆】をまじまじと眺め、小さく周りの人に聞こえぬよう、言う。
｢(……鉛筆さん、ありがとー！)｣
すると、メモ用紙に小さく《どういたしまして》と言葉が書かれる。
それを見て、やっぱり、コレは【摩訶不思議なお店屋さん】の商品なんだと思い知る。
( 今度、摩訶不思議なお店屋さんに行ったら、お礼を言おうっと！)
そう心に決め、私はテストをファイルにしまった。
お母さんはなんて言うだろう。驚くかな？
多分、お父さんは笑って頭を撫でて褒めてくれる。
喜ぶ家族の姿を想像し、顔が自然とニヤニヤしてしまう。何か買ってくれるかな？お小遣い増やしてくれたりして！？
「楽しみ〜」
お姉ちゃん。
私の大好きなお姉ちゃんは、きっと家族の誰よりも褒めてくれる。喜んでくれる。
優しくて賢い自慢のお姉ちゃん。
｢(…早く、お姉ちゃんに教えてあげたいな〜♪)｣
その姿を、店長さんが見ていたのに私は気付かなかった。
『──さぁ、どうなるかしら？目的を見失わないと良いけど……──』
影が密かに微笑んだ。
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ネリエル@リリス(プロフ) - その友達さん» その友、ありがとう(*^^*)他の作品の更新も頑張って、完結させるよ！ (2015年8月18日 12時) (
レス) id: fe439ec553 (このIDを非表示/違反報告)
その友達 - ネリエル@リリスさん» 遅れたけど完結おめでとう！！最後のほうとってもこわかったよ...。そして、おもしろっかた！！他の作品の更新、がんばってね！ (2015年8月17日 20時) (レス) id: 9d4239f958 (このIDを非表示/違反報告)
ネリエル@リリス(プロフ) - 紅侍@先輩がイケメンすぎて辛いさん» ありがとうございます、もうそんな風に言っていただけて嬉しくて泣きそうです(涙)私の方こそ、紅侍さんのような素敵な読者様に読んでいただいて本当に良かったです！ (2015年8月15日 21時) (レス) id: fe439ec553 (このIDを非表示/違反報告)
紅侍@先輩がイケメンすぎて辛い(プロフ) - ネリエル@リリスさん» 別に、作者さんの好きなところで終わればいいと思いますよ?本当に、最後までとても面白かったし。この作品の読書になれて、嬉しいです！ (2015年8月15日 17時) (レス) id: d64dcfdbce (このIDを非表示/違反報告)
ネリエル@リリス(プロフ) - 紅侍@先輩がイケメンすぎて辛いさん» コメントありがとうございます。紅侍@先輩がイケメンすぎて辛いさん、あまりお話が続かなくてすみませんでした(._.)ネタがきれてしまいまして……でも、無事に完結できて良かったです。摩訶不思議なお店屋さんを読んで頂き本当に感謝しています！ (2015年8月15日 16時) (レス) id: fe439ec553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネリエル＠リリス x他1人 | 作成日時：2015年6月3日 17時
