【あんスタ】レンゲソウをあなたへ【鳴上】

作戦 ページ25

「…昨日の報告はこんな感じよ」



肩をすくめて、昨日のAちゃんの家でのことを話した。



「…鳴上ってヘタレだったんだな」



真緒ちゃんの言葉が、アタシの心にぐさりと刺さる。


昨日自覚したことだけど、誰かに指摘されるのはちょっと心にくる。



「それは昨日思ったわ。でもどうしよう」



頭にクエスチョンマークを浮かべた真緒ちゃんに想いをぶつけてみる。



「あれ以上のチャンスなんてもうないわよねェ」



顎に手をやってため息をついた。


真緒ちゃんは腕を組んで、懸命に頭を回転させる。



「デートっぽいことすれば？」



ぽんと手を打った真緒ちゃんの提案に、後ろで話を聞いていた弓弦ちゃんが口を挟んだ。



「失礼ながら衣更さま。そういった類のものに誘えない者をヘタレと呼ぶのでは？」



それもそうだなと真緒ちゃんは提案を取り下げた。



「一緒に登下校などはいかがですか？それならば鳴上さまも気兼ねなく誘えますでしょう？」


「登下校、ねェ…。分かった、誘ってみるわ。

ありがとう、真緒ちゃん、弓弦ちゃん」

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