本と花【図書館戦争】

２話「愚痴」 ページ4

「あーーーーっ、もうつっかれたぁ〜！」


昼の食堂は隊員たちの悲鳴で溢れているがその中でも一際大きい笠原の声だ。


「ちょっとあのチビ教官！なんなの！？一々文句付けてきて！それとあの腹黒教官っ！なんなんだよ！みんなして私のことを、いじめ？いじめなの！？」

「チビ教官が堂上教官で腹黒教官が兄貴？」

「そぉよ！こんなに腕立てさせられるのって私だけなのよ！」


もうっ！とぷりぷりしながら笠原は


「ご愁傷様…」

「ハイポートで12位よ。いいじゃない結果出したんだから。」

「まぁ、それだけ期待されてるってことでしょ？」


口を挟んだのは柴崎。業務部希望でかなりの美女だ。


「それに、私はあの人達結構好きかも。堂上教官は厳しさの中の優しさ、的な？鏡月教官はあのSっけがいいんじゃない？」


二人ともかなりイケメンだし？と付け加えた。


「えぇ！？それはないでしょ？鏡月はどう思う？」

「うん、まぁ鬼畜だよね、普通に。」

「ほぉら、柴崎！アンタ目ー腐ってるんじゃないの！？あんなチビと腹黒のどこがいいのさ！？」


この上ないドヤ顔をする笠原。

でも貴女には決定的な欠点があるでしょうが。


「「あんたが背で男を選んでたらほとんどの男がいないでしょうが。」」


おぉ、柴崎とハモりましたな。


「それにあんたのような山猿にはちょっと厳しい方がいいじゃない？」

「山猿ってなによ！それに私は大女で悪かったですねっ！」


その姿はまさしく山猿。


「背で選び好みできないとしても少なくとも奴だけは論外よ、性格悪いし！」





「……お前らの俺に対する評価はよく分かった。」

３話「ずるい」→←１話「ハイポート」

ラッキーキャラクター

柴崎麻子

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す