【約束のネバーランド】転生したので頑張ります。２ (ページ37)

今日:6 hit、昨日:11 hit、合計:117,441 hit

85，練習ページ37

Side me

ギルダ「お願いだから、自分を大切にして」

ギルダ「私達のこと大切に思ってくれるのは嬉しいけど、エマ達だって同じように大切な家族なのよ？だから…お願い」

ギルダ達の気持ちはわかるけど、ごめんなさい。それ(・・)はできないわ。

エマ「うん…ありがとう。ごめんね、みんな」

あれから3日、だいぶ進んだ。一旦昼食のために立ち止り、私はレイと一緒に料理を作っていく。

作り終わってコップに装い、スープを口に入れる。すると

エマ「おいしい…何これ」

エマが引きつった笑顔でそう言う。

料理。

レイ「料理」

レイと心の声が重なった。

私はあるけど、レイは料理したことなかったわよね……？？どうしてかしら。意味不明。

エマ「なんでなんで！？どうやったらこんなおいしくできるの！？」

レイ「別に……ムジカに教わった通りつくっただけ」

ドン「ウソだ！なんかすげー全部適当だったじゃん！！」

レイ「じゃ、才能だわ」

ドン「チクショーー」

レイ「どうした？」

エマ「ん？いや…ごはんかおいしいって、幸せだなぁって」

本当にエマの言う通りよ。

そして昼食を食べ終え、また私達は歩いき出している。

ソンジュ「成程。南東、そっちの方角へ行きたいのか…だったら森を北側から抜けて回り込んだ方がいい」

エマ「北から(・・・)？」

ムジカ「このまま南東へ真っ直ぐ進むと、森を出た先に2度、〝野生鬼"の縄張りがあるの」

ソンジュ「その点、北から回れば荒野があるだけ。鬼の集落もない、5日もあれば森は抜けられる。
その後は1日歩けばお前達の目的地だ。その間、少しだが覚えるといい、俺とムジカで教えよう」

何をか？

ソンジュ「この『外』を生き抜く

最低限の知識と

技術を」

そして今は、弓矢の練習中。

今はエマがしている。

すると3回目、コツを掴んだのか、矢が的の真ん中に突き刺さった。

ホント運動神経とかいろいろこの人たちおかしいわよね、うん。

エマ「ふう……次、誰がやる？」

その言葉に私は手を挙げた。腕力は大丈夫、弓矢も刀がダメになった時のために使えるようになっておきたい。

エマは私に弓矢を渡す。

私は構え、集中力を一気に上げ、目の前の的だけに集中する。

周りの音が聞こえなくなる。

――今だ。私は弓を引いた。

見事ど真ん中に命中。もし使えなかったらどうしようかと思っていたから、安心した。

みんな「すげえ……」