【約束のネバーランド】転生したので頑張ります。２ (ページ20)

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68，最初の朝ページ20

Side me

ウウウウウウウウウウウ

私達が塀の上を走っていた時、ついに警報が鳴りだした。

エマ「通報……予定より早いな」

レイ「どうする！？まだ橋まで全然遠いぞ」

エマ「問題ない。元々橋に向かうつもりはない」

レイ「！？」

エマ「ここから対岸に渡る」

そう言ってエマは、対岸を指差す。

『……ドン。待って私がやるわ』

ドン「え？」

そう言って私はリュックの中からロープを取り出し、後ろの木に結び付ける。

大丈夫、私ならいける。飛べる！！

私は深く息を吸うと、ロープを手に結び付けそのまま助走をつけて勢いよく飛んだ。

エマ「A！？」

７年間の鍛錬無駄にされてたまるもんか。『脚力』これは誰にも負けない、負けられない。

そして私は対岸に降り立つ。結構ギリギリだった。

ドン/トーマ/ラニオン「っし！！」

私はロープを木に結び付け、指笛を吹いてドンに合図する。

ドンは私が結んだロープにハンガーを置き、渡りだす。

最初の1人(・・・・)がわたれればいい。

ドン「うぉっ！！」

トーマ/ラニオン「しぃ～～っ」

その後、ドンは起き上がってランタンで合図を送ってくる。

ラニオン「OK(オーケー)！次は俺達」

そしてトーマとラニオンはロケット式になったペットボトルがついた紐を対岸に飛ばす。

それをドンと私が木に縛り付ける。ちなみに、元々ドンが投げる予定だったロープも結びつけてある。

ロープは4本に増えた。これで原作(前回)より順調に渡れるはず。

またドンが合図を送る。

そしてナットをはじめに他の子達もうまく渡ってゆく。

さよならママ。

さよならGFハウス。

さよなら大好きだった私達の家。

もう誰も死なせない、原作なんてぶち壊してやる。

だから、ママも絶対に生き延びてね―――

そして私達はしばらく走り続けた。

ドン「見ろ！」

ドンが前を指指す。

今日が私達の第1歩。

エマ「最初の朝だ」

朝日が私達を照らす。

2046年 1月15日

グレイス=フィールド農園(ハウス)より

16名脱走