46，理由 ページ48
Side me
『私がフルートを吹いたり何かをあげたりするのはせめてもの罪ぼろし。
罪ぼろしの「つ」の文字もないけど』
私は自嘲気味に笑った。
『手袋やフルート、裁縫道具や木刀は全て脱獄のためのものよ。ロープも作っているわ。
ちなみに足を折られることも、ノーマンの出荷のことも知ってた。
本当はエマが折られる筈だったんだけど、私が嫌だったから。
ノーマンの出荷は私がフルスコア取ることで防げるかもって思ったんだけど……無理だったみたい、ごめんね』
エマ「Aは私を庇って……！」
ノーマン「いや、いいよ。Aじゃなくてよかった」
『ありがとう。それと私が喋らなかったのは、ママに情報を与えないため。
Aという異分子がいることで物語が変わらないようにするため、かな。
前世では演劇部だったから、演技は得意なの。
それとアンナを呼んでもらったのは……』
私はハオの出荷の夜のことを話し始めた。
エマ「そうなんだ…。Aもアンナもずっとこの苦しみを抱えて！」
アンナ「私はいいの」
『それと、今までの経過全部私がアンナに報告してるわ。一応言っておくと、レイとママが組んだことにも気づいてたの。そして私も準備を始めた』
レイ「！？全部最初から知ってたのか？」
ノーマン「それが備品の用意だけじゃなくて、外に出たあと必要になる情報収集なんかってこと？」
『ええ、みんなを守るためにこれまで準備を進めてきた。ただそれだけ。
前世の記憶もフル活用してる。だから逃げるまでも、逃げた後も任せて！みんなを守るから。
ちなみに前世では15歳で死んだわ。〈約束のネバーランド〉の世界に転生したいなーとか思って死んだら本当に転生しててびっくりしたもの。交通事故で死んだのよ』
みんな「……」
みんなは、虚無顔になっていた。
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夏 - レモン味のかき氷さん、感想ありがとうございます！これからもぜひ拝読していただけたら幸いです。 (2021年3月27日 13時) (
レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです！頑張ってください！ (2021年3月27日 9時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2021年3月26日 17時
