24，真実 ページ26
Side me
夕食を終え、皆が寝静まった後。私達年長組は食堂に集まっていた。
レイ「――で？」
ドン「入ってきたよ、秘密の部屋。地下室だった」
三人は目を見開いた。やっぱり、か……。
ノーマン「それで？…ママには？」
ギルダ「気づかれていないと思う。……鍵ももう返したし…多分…」
エマ「どうやって入ったの？」
ギルダ「ドンが…鍵を掏って…」
エマ「ママから！！？えーーー！」
レイ「馬鹿なことをしてくれたな」
レイが眉間に皺を寄せて呟く。
レイ「もしカメラ・盗聴器・警報、どれか一つでもあの部屋についてたらどうする？ママやシスターにバレてお前ら……いや、俺達全員！」
ドン「どうなるか言ってみろよ。殺される――か？」
ああ、だから言ったのに。
エマ「え」
エマに詰め寄ったレイに負けじとドンが言い返す。
ドン「騙しやがって。何が「わからない」「助けに行こう」だ。「助けに」なんて行けないんじゃないか…だってコニーは、コニー達はもう――」
エマ「ごめん…ごめんなさい！！」
ギルダ「じゃあ……本当に……」
ドン「ほらなギルダ。やっぱりこいつら嘘ついてたんだよ」
エマ「あ…」
ドン「何隠してる？全部話せよ。」
ノーマン、エマは顔を見合わせ、ゆっくりと口を開いた。
エマ「あとは……」
ドン「レイが……スパイ？ずっと…？」
ノーマン「僕らのためにね！」
ノーマンが慌てたようにそう言う。
ドン「……じゃあレイは、あの日コニーがどうなるかわかってたのか。エマとノーマンは俺達を敵だらけの
ドンが突然笑い出す。俯いているから表情が見えない。
「ふざけんな！！」
そして、目の前に居たノーマンの頬へ渾身の拳を叩き込んだ……はずだった。私がドンの拳を掴んで止めたのだ。
ドン「A！なんで止めるんだよ！嘘ついてたってことムカつかないのか！？お前だって嘘つかれてただろ！」
私はドンに言った。
『殴ったらママにバレてしまうでしょう？投げ飛ばしたほうがいいんじゃないかしら』
いたずらっ子の顔で。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「転生」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏 - レモン味のかき氷さん、感想ありがとうございます！これからもぜひ拝読していただけたら幸いです。 (2021年3月27日 13時) (
レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです！頑張ってください！ (2021年3月27日 9時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏 | 作成日時：2021年3月26日 17時
