11，旅立ち ページ13
そのあともいろいろ話し、気が付けば出発の時間になっていた。そこにエマが入ってくる。
ガチャ
エマ「コニー準備できた？Aもいた！」
コニー「どうかな服…」
エマ「バッチリ♡似合ってるよ」
コニー「よかったあ、ありがとう」
エマ「その服、Aが作ったの？」
私は肯定の意味を込めて首を縦に振った。
ノーマン「相変わらず器用だなあ、Aは。すごいや」
あなたに比べたら全然なんで買い被ないでくれます？
コニー「…私ハウスを出てもがんばる…大丈夫、この子が…リトルバーニーがいるもん。あのね、リトルバーニーとリトルバーニーの服はね世界に一つだけしかないんだよ」
そう、リトルバーニーはママがコニーの６歳の誕生日に作り、プレゼントしたものなのだ。
コニー「ママとAが私だけのために作ってくれた――宝物なの」
嬉しなぁ、そんな風に思ってくれているなんて。
コニー「私トロいし、みんなみたいにユウシュウじゃなかったけど、大人になったらママみたいな"お母さん"になりたいんだ」
コニー「それでね、絶対子供を捨てたりしないの！」
エマ「コニー…」
エマは涙目になり、フィルと３人でコニーをぎゅっーと抱きしめる。
本当に助けられなくてごめんなさい。コニーに限ったことじゃないことはわかっている。謝って済む問題じゃないってことも。でもママやレイ、そしてアンナのほうがもっともっと苦しいのだろう、辛いのだろう。私が弱音を吐いちゃいけない。
いつだって
物語がついに始まる。私、みんなを守るから。頑張るからね。私はそう、自分自身に誓い直した。
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夏 - レモン味のかき氷さん、感想ありがとうございます！これからもぜひ拝読していただけたら幸いです。 (2021年3月27日 13時) (
レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです！頑張ってください！ (2021年3月27日 9時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2021年3月26日 17時
