俺を映して2…tn ページ42
次の日、またAさんは生徒会室に来た。
あ「トントンくん、資料、追加ぶん。」
嗚呼、また黒い目には何も映ってない。目の前に居る俺さえも。そう思うと途端に苛ついた。
はいこれ。と資料を差し出される。
しかし俺の手は資料ではなくAさんの手首を掴み、引き寄せた。
あ「と、トントンく…」
ト「なあ、あんたはどうやったら俺のこと見てくれるんですか。」
あ「え……。」
酷く困惑したような声色に腹をたててしまった。
ト「その真っ黒いきれいな目には何も映ってないように見えんのや！
それに、もっと俺を頼ってくれたってええやないですか！」
大声を出してはっとする。バッとAさんを離すとポロポロと涙を流していた。
ト「い、いきなりすんません……。」
するとぽつりぽつりとAさんは呟き始めた。
あ「ごめん。私、トントンくんに、物事を頼むのは悪いなって……ずっと…思ってて。迷惑だって…。」
きっとこの人はこうやって誰にも頼らずここまで来たんだなと思った。ただ、人への頼りかたが分からないだけだと。
あ「トントンくん。」
ト「はい？」
真っ直ぐ見つめられる。
口元が微かに上がっているのに気づく。
それが初めて見たAさんの笑顔だと認識するのに多少時間ががかかった。
あ「ありがとう。」
そう言ったAさんの目にはしっかりと俺が映っていた。
────後日─
ト「Aさん、もっと俺を頼れって言いましたよね？」
あ「………ごめん。」
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夜闇(プロフ) - 羅威那さん» 見ました...ありがとうございますかなり吐血並でした(^q^) (2018年3月22日 18時) (
レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 夜闇さん» そう言っていただけると嬉しいです。続編で鬱の溺愛かいた(つもり)なので良かったらぞうぞ！ (2018年3月22日 18時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
夜闇(プロフ) - 羅威那さん» いや！やってくれるだけでも十分優しいです！！ (2018年3月22日 13時) (レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 夜闇さん» そんな事ないですよwお話し思い付き次第更新ということは後回しになるかもしれないんですよ？本当に優しかったらリク消化を最優先ですからw (2018年3月22日 10時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
夜闇(プロフ) - 羅威那さん» はい！全然大丈夫ですよ、ありがとうございます、作者さん優しすぎです惚れます... (2018年3月21日 21時) (レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
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