王は骸に恋をする2…kn ページ32
王は私をきっとお捨てになる。
こんな使い物にならなくなった私を。
ごほごほと咳き込めば赤い液体が手に少量。
医者からはあまり長くないと言われた。
コ「最大多数の幸福原理って知っとる？」
嗚呼、素晴らしいお考えだ。
感情的になる私にとってはとても出来ない。
そう、だからこそ最後までコネシマ王に仕えようと決めたのだ。
コ「おい…A…………A！」
あ「はい！なんでしょう！！」
コ「今日なんやけどな？」
嗚呼、笑っていらっしゃる。
最近は特に笑顔を見せてくれるようになった。
私だけが知っている、彼の笑顔。
絶対に、彼に悟られないようにしなければ。
最期まで貴方の側に居たいのです。我が王よ。
コ「お前、疲れとるんやない？」
あ「…は？」
そう言うと彼はパンパンと手を叩く。
するとメイドがやって来る。彼は耳打ちをする。
コ「お前、少し休んだほうがええんちゃう？」
茶目っ気たっぷりの笑みでそう言うと
メイド達は私にマカロンと紅茶をすすめる。
「A様、さあどうぞ。」
あ「あ、ああ……。」
彼も満足そうに笑っている。
ふふんと鼻をならして。
コ「お前、甘いもん好きなんやろ？
他の奴から聞いたで。」
『あの王が私のために？』
錯覚してしまいそうな目眩がした。
「ありがとうございます。」そう言ってぱくりとマカロンを口に入れる。
あ「美味しいです。」
そう言うと彼また一層明るく笑うのだ。
ケホッと咳き込んで私も笑う。
鬱さんも、メイドたちも心配そうに見ている。
でも、私のわがままをどうか聞いてほしい。
私は今幸せなのだ。
明日、生きていられるか分からないから
今日の貴方を精一杯焼き付けるんだ
嗚呼、愛しの我が王。
けれど、この想いは閉まっておきますね。
貴方の重荷にならないように。
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夜闇(プロフ) - 羅威那さん» 見ました...ありがとうございますかなり吐血並でした(^q^) (2018年3月22日 18時) (
レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 夜闇さん» そう言っていただけると嬉しいです。続編で鬱の溺愛かいた(つもり)なので良かったらぞうぞ！ (2018年3月22日 18時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
夜闇(プロフ) - 羅威那さん» いや！やってくれるだけでも十分優しいです！！ (2018年3月22日 13時) (レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 夜闇さん» そんな事ないですよwお話し思い付き次第更新ということは後回しになるかもしれないんですよ？本当に優しかったらリク消化を最優先ですからw (2018年3月22日 10時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
夜闇(プロフ) - 羅威那さん» はい！全然大丈夫ですよ、ありがとうございます、作者さん優しすぎです惚れます... (2018年3月21日 21時) (レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
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