怖いもの…zm ページ15
１度だけ、聞いたことがある。
「ゾムくんに怖いものってある？」
そうしたらあるよって、教えてって言ったら
秘密、当ててみなって。無理に決まってる。
あ「どう思うよ狂犬ズ。」
昼休み屋上でゾムくんとの会話をコネシマとシャオロンに聞かせる。
コ「どうって言われてもな。てか、お前ののろけ聞かされたあげくにお前のために頭使うんか。」
真顔で言われて何も返せなくなる。
シャオロンをちらっと見ると
シ「ぞ、ゾムの怖いもの…やろ？」
わりと真剣に考えてくれているようだ。
しっかり心がある証拠だね。
シ「思いつかへんなぁ、俺らにとってゾム
自体が脅威の対象みたいなとこあるし。」
あ「まあ、そうですね。」
急にコネシマが汗を一筋落として立ち上がる。
シャオロンに何か耳打ちをする。
コ「俺ら用事思い出したわ。」
脱兎の如く屋上から二人が姿を消すとビリッという殺気のようなものが背中の方から感じられる。
嗚呼、間違いないゾムくんだ。
重い扉が開き、そこからゆらりと現れたひとかげはやはり予想通りで、しかし、なぜそんなに殺気を飛ばしているかは分からない。
ゾ「……さっき、あいつらと何話してたん？」
怖くて座ったまま後ずさる。立つ余裕なんてない。
ゾ「俺に言えないことか？なあ。」
いつも笑みを浮かべる口許すら今日は例外のようだ。フェンスにガシャンとぶつかる。
ゾ「なあ、もっかい聞くで、何話してたん。」
しゃがんで私に目線を合わせてくる。怖くて口がカラカラだ。
ゾ「………俺のこと、怖い？」
そういう彼は酷く辛そうで、言わなければと思った。
あ「ゾムくんの怖いもの、知りたくて。」
すると彼は目を見開いて深い溜め息を落とす。
そして「よかった」とポツリ呟いて私を抱き締める。
ゾ「そんなに知りたい？」
あ「え、ああ…うん。」
すると顔を真っ赤にさせて３つの事を言った。
１つ目は私を壊してしまうこと。
２つ目は私が誰かにとられること。
３つ目は私に嫌われること。
あ「全部私関連じゃないですか。」
ゾ「顔真っ赤。」
あ「ゾムくんもね！」
指摘されてますます恥ずかしい。
だけどゾムくんも恥ずかしがっているし
今日はおあいこという事にしよう。
──────────
あ「いやーという訳だったんだよ。
わりと可愛いトコあるよゾムくん。」
シ「また俺ら妬かれるんやけど。」
コ「すでに背中に突き刺さっとる…。」
ゾ「……………。」
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夜闇(プロフ) - 羅威那さん» 見ました...ありがとうございますかなり吐血並でした(^q^) (2018年3月22日 18時) (
レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 夜闇さん» そう言っていただけると嬉しいです。続編で鬱の溺愛かいた(つもり)なので良かったらぞうぞ！ (2018年3月22日 18時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
夜闇(プロフ) - 羅威那さん» いや！やってくれるだけでも十分優しいです！！ (2018年3月22日 13時) (レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 夜闇さん» そんな事ないですよwお話し思い付き次第更新ということは後回しになるかもしれないんですよ？本当に優しかったらリク消化を最優先ですからw (2018年3月22日 10時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
夜闇(プロフ) - 羅威那さん» はい！全然大丈夫ですよ、ありがとうございます、作者さん優しすぎです惚れます... (2018年3月21日 21時) (レス) id: 4ac3d00286 (このIDを非表示/違反報告)
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