硝子のプリマドンナ…gr ページ39
※ファンタジー軍パロ
華奢な体躯に見合わない大きな硝子の脚は彼女の身を守るために、もしくは相手を痛めつけるためにあるらしい。鋭いガラスの腕は誰かの存在を感じるために、または誰かを傷つけるためにあるらしい。戦場で戦う彼女が心底美しいと思ったのは誰かに愛されたいともがく姿が酷く愛らしいと感じたせいだろうか。
「A、今日の脚はまた一段と凶器のような形をしているな。」
「美しい細工でしょう。」
立ったまま義足を俺の目の前まで上げて見せる。体が存外柔らかいらしい。
「この義足があるから、まだ私は誰かの役に立てる。それが嬉しい。誰かに必要とされない人間なんて存在している意味はないのだから…。」
まるで自分に言い聞かせるような声色にAは目を伏せた。口から毒を吐き、腕で傷つけ、脚で蹂躙する。彼女の存在はそんなくだらないものではないはずだ。それなのに、それが本当に愛しい。
「まあ、そんなに構えなくともいい。お前が戦場にでればお前が主役になる。お前が踊る、最高のステージだ。今度も俺に見せてくれ。」
「…ご要望とあらば。」
かつん、かつんと石造りの城に響く足音。いつのまにか聞きなれて心地がいいと思うようになった。この音をきけばAが近くにきていると心が躍るのだ。
硝子のヒールに硝子の手袋、真っ赤なドレスでまたあいつは踊るんだろう。なんと滑稽で可愛らしい事だろう。早く想いを伝えて抱きしめてやりたい。しかし、もう少し黙っておくことにしよう。
「グルッペン、貴女の望む通り敵軍全て刈り取ってあげる。だからしっかりと目に焼き付けておきなさい！」
「随分強気だな。…期待してるぞ。」
ああ、まだやはり目の前のプリマドンナを見ていたい。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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