血だまりの中のリアル…gr ページ27
※Hoiぱろ＆創作奇病
いつからか血を見ると体調を崩すようになった。どうってことない、そう思っていたのに血への拒絶反応は強まるばかりだ。最近ではもう酷いアレルギー反応のように呼吸が浅くなったり蕁麻疹が出たりするようになり、それを隠すのも一苦労だ。
しかし、国を大きくするためには血を見なければならない。勿論、血に触れることだってある。異常なまでの倦怠感、疲労を抱えながら指揮をしたのでは命に関わる。国一番の名医と名高いクラレ先生に症状を抑える薬を調合してもらい、服用しなければならない体になった。
「A、いつもの薬を取ってきてくれないか。」
「分かりました。今のご気分はどうでしょう。」
「ああ、今は何ともない。いつもすまないな。」
俺のこの体の異変を知る数少ない人間のうちの一人。まあ秘書なのだから一番にばれるのは当たり前なのだが。外から帰ってきたばかりの俺に羽織をかけて執務室から出て行くA。やっと窮屈なネクタイと手を違和感で覆う手袋を外せる。背もたれに身体を預けて天井に向けて息を吐いた。
少し疲れたので瞼を落とした。
＿＿
＿
はっとして目を開ける。時計を見ればAが薬を取りに行って三十分経過していた。嫌な予感がして執務室を飛び出す。石造りの廊下を進んでいくと階段の踊り場から赤い液体と白い手がちらりと見えた。どくんと心臓が音を立てて、背中や額に一気に汗をかく。荒くなる呼吸を抑えてゆっくりと足を踏み出した。
「ぁ…ああ…。」
深い赤に置かれた物言わぬそれは確かにAだ。ぐぐっと胃液が上がってくる感覚。酸っぱいような味が口の中に広がらないようにそれを無理やり飲みこんで近くによる。
「A…そんな…俺はっ…。」
びちゃびちゃと嫌な音と感覚がした。何も入っていない腹は胃酸を吐き出そうとしているらしい。胸に抱えた茶色の袋は処方された薬が入っているものだ。腹と太股から流れるそれから視線が外せない。
「A…Aっ…！」
ただ名前を呼ぶことしかできずに膝をついた。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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