心溶かして2(ﾘｸ)…os ページ30
オ「大丈夫やって、可愛い。」
不思議とマンちゃんの声は安心出来る。でも、可愛い、だろうか。途端に自信なんてなくなる。いや、元々持っていない。
あ「……でも、こんな……私には……。」
オ「どうやったら、信じてくれる？Aが可愛いっていうのと、俺がAを好きなの。」
またそんな冗談。本当、私と違って嘘も上手だね。
あ「こんな小娘より、いい女の人いるじゃん。なんで私なの。遊びのつもり？」
苦しそうに顔を歪めるマンちゃんを見るのは心が痛いけど、そうするしか、私には逃げ場がない。
目を伏せていると後ろから抱き締められる。強く、それでいて優しく。耳元に息がかかる。恥ずかしい。
オ「遊びやないよ。本当に好き……。ずっと、Aしか見えなかった。今もそうや。」
あ「わ、わかったよ……だから離して…。」
「分かってない」と声色が変わる。更に腕に力が込められる。苦しいくらい。そして、顎に手をそえられ、後ろを向けさせられる。
オ「……な、好きなんやで……。」
噛みつくようなキスをされる。柔和な彼からは全く想像出来ない、そんなキス。静かな部屋にリップ音が響いた。
あ「ま、マンちゃん……？」
オ「そろそろいい歳の男を本気にさせるくらいにはかわええで？な、信じて。
まあ、信じれないなら、信じるまでしたるけど。」
今度は妖しく笑う。待って、こんなマンちゃん知らない。私が知ってるマンちゃんはいつも、優しく笑うの。
オ「かわええ……ふふ…かわええよ……。」
あ「も、もう……いいよ。わかったよ…。」
すっと姫抱きされてベッドに優しく寝かせられる。馬乗りになられ逃げ場が無くなる。彼の目は本気で、どくんと心臓が音をたてる。
オ「……俺、何回もAに好きって言ったけど…Aの気持ち聞いてへん。」
あ「あ、え…わ、たし……？」
彼は黙ったまま、こちらを見つめてくる。口は不思議と動き出していた。
あ「好き……マンちゃん……好きだよ。
ずっと……我慢してた…私には、釣り合わないって…勿体ないって…」
オ「そんなことないから…安心して。」
優しく微笑まれ、抱き締められる。そっと彼の背中に腕を回す。体温が伝わる。温かくて、心まで、溶かされていくような。
オ「顔真っ赤にして、ほんまかわええ。
………大好きやで、A。」
あ「………うん…私も好き、マンちゃん。」
───────
こんな感じで…どうですかね。
ほだされてます？←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅威那(プロフ) - 鵯(ひよどり)さん» 喜んでいただけたようでなによりです。体調まで心配していただけるとは……。これからもこの作品をよくしていくため、日々頑張ります！ (2018年7月20日 8時) (
レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
鵯(ひよどり)(プロフ) - 羅威那さん» リクエスト消化有難う御座います。描写が美麗鮮烈で感嘆に尽きます。影ながら応援しております。最近は内外の寒暖差が激しいですのでお身体には十分お気をつけ下さい。並びに度重なる長文申し訳御座いません。 (2018年7月19日 16時) (レス) id: cabb857a13 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 鵯(ひよどり)さん» わかりました、わざわざありがとうございます！本当に例えるなら万華鏡みたいな感じですね！ (2018年7月19日 2時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
鵯(ひよどり)(プロフ) - 羅威那さん» 其の辺りの主観は作者さんにお任せしますが、そうですね。敢えて言うなればカラフルで次々とめまぐるしかったり、完成した物が一瞬で壊れてしまうとか、壊しているのは回し手であるとか同様の模様が反射でずっと続いているとか。なんか上手く言い表せなくてすみません。 (2018年7月18日 22時) (レス) id: cabb857a13 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 鵯(ひよどり)さん» ひとらんの学パロで病みですね？分かりました。すいません、教養等がないために万華鏡みたいな恋…というのがいまいちピンとこないのですがこういう事です、というのがありましたら説明をお願いできますか？ (2018年7月18日 21時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
