【薄桜鬼】名無しの少女の本業は暗殺者です！弐＝２３＝

828話 ページ29

会津から仙台までの道のりは、この間の襲撃にもあるようにただ歩けばいいだけではない。


















新政府軍からすれば仙台に集結される前に極力叩いておきたいだろうし、
ゴールが決まっているのなら、周りに罠を張るのも容易になる。















それなら多少数のリスクをおかすとしても、
人数を減らして目立たせ過ぎず迅速に動けることを選んだか。



















千鶴「そうなんです。仙台の近くまで来たのでここからは二手に分かれようと、
　
　 土方さんの提案で。」
















貴女「分け方は？」

















千鶴「近藤さん達本隊に山南さん、沖田さん、永倉さん、

　 井上さん、山崎さん、そして薫を含めた凡そ半数です。」



















仙台藩出身の眼鏡のお兄さんと、新選組の将である局長さん。

















それ以外のメンツのことも考えると、こちらが陽動、囮部隊なのだろう。
















金子邸の時のことから兵力の偏りが生じるのは避けているようだ。


















忍者君と、真面目君こと島田魁を分けているのも、僕が使い道にならなくても
監察方のあの二人がいれば十分に連絡が取れると踏んでのことに違いない。



















貴女「副長さんから何か出てますか？僕にも、貴女にも。」



















千鶴「……目立つ行動を避け、少しは身体を労われ、と。

　 私には、Aさんの看病と監視を任されました。」



















貴女「あはは、いつも通りですか。」
















千鶴「いつもじゃ困るんですけど、いつも通りです。」



















あれ、彼女の言葉にトゲがあるぞ？














ま、そうさせたのはボクだけどね☆

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