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「千冬、慌てないでいいよ」
背中を摩りながらオレの顔を覗き込む。
ち、近い…
本当に、心臓に悪い！
「ｺﾞﾎｯ、」
さらにむせてしまう。
「千冬…」
スマイリー君まだ？スマイリー君が居てくれればAもそっちに行くだろ？
早く…
チクリ
そう思う反面、まだ来ないで欲しい、この時間が過ぎないで欲しいと思ってしまう。
「…落ち着いて来た？」
「ｺﾞﾎｯ…おう…」
「顔真っ赤だよ？苦しかった？」
「…もう大丈夫…」
顔が真っ赤なのは、苦しかったのが0割、Aが近かったのが10割だと言うことにAは気づいていない。
バカバカバカ。近いって…オレも意識すんな！……って無理か。
そして片付けた後。
「本当にごめんな」
「全然いいよ。苦しかったのは千冬だもん」
本当にそういうとこ。
ずるい。
するとAのスマホの通知が鳴った。
「おお。腹黒わたあめからLINEだ」
「スマイリー君のこと酷く言い過ぎだろ」
「ちょっと遅れるって」
「そっか。」
「にしてもみんな遅いよね」
「まあ仕方ねぇ」
「チッ。きっとマイキーは寝坊だろな」
「マイキー君らしい」
「エマも来るはず…」
Aはこちらを見て言葉を止めた。
「？」
オレの顔にそっと手を伸ばすと額に手を当てた。
は……？
「千冬。熱、ない？」
なっ…ダメだA…
「顔真っ赤…」
本当に…
「オレは…」
これ以上胸が高鳴ったら。
これ以上Aの事を。
好きになってしまったら。
好きなヤツの幸せは自分の幸せなんだって思えなくなってしまいそうで。
Aにもっと近づきたいなんて。
スマイリー君といる幸せそうなAが…スマイリー君が……
スマイリー君へ向けている想いをオレに…なんて…
だから。ダメなんだよ。
「オレは本当に大丈夫だから」
「でも…」
「本当に大丈夫だから。な？」
「悪くなったりしたらまた言ってね？」
「ありがとな」
そこへピンポーン、とインターホンが鳴っている内に
「よっ」
「兄ちゃん！ダメじゃん！」
双子がやってきた。
「お、千冬じゃん」
「先にお邪魔してました」
「遅いなわたあめ」
「テメェツラかせや」
顔に青筋を立ててスマイリー君が構える。
「ダメだって！」
「オレちょっと電話してくる」
「千冬ぅぅ！見捨てんなや！バーカ」
「頑張れ」
「ざけんなぁぁぁあ！」
オレは親指を立てて外にでた。
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百合70802号(プロフ) - 本当最高です!続き待ってます！！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page25 id: 980948db38 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ - 久しぶりの投稿です…！とても遅れてしまって申し訳ないですm(_ _)m 今回のお話はちょっと頑張りました（？） (2022年6月19日 20時) (レス) @page24 id: 971868cec9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アネモネ（旧ソナ）さん» これからもよろしくお願いします！！（お前に言ってない） (2022年5月8日 18時) (レス) id: 0ce7b56b84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ソナさん» 全然大丈夫です！！応援してます！ (2022年5月8日 18時) (レス) id: 0ce7b56b84 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ（旧ソナ） - 名前変えました！ソナ→アネモネ 一応ご報告させていただきました。よろしくお願いします（？） (2022年5月8日 16時) (レス) id: 971868cec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年1月22日 14時
