artem

好きって言わせて : Semeru ページ34

(もも せめる)









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you side










「ッッカァーー人気者になりたいなあぁあ」


せめる「えらい急やなあ……」



ガンッとジョッキを机にたたきつけて私は唸った


今日は同期のももと飲みに来ている


暇そうにしていたので誘った次第だ


2人とも二つ返事で乗ってきてくれた



まもる「珍しいな、あんま舞台では目立ちたがらんのに」


「いや〜あたし芸人になった理由が、人気者になりたいやったからさあ」



不純な理由？みたいな？と口をとがらせた



別に、具体的に何になりたいとかもなかったし。


ただやりたくないことをして人生を浪費するぐらいなら
少しの奇跡にかけてみようと思った。



実際、辛いことや苦しいことの方が多いけど


圧倒的に満足してるし、楽しいからオールOK



まもる「まあ、でも確かにAって人見知りではないもんな」


せめる「出会った時とかガンガン話しかけに来たもんなあ、そういえば」


まもる「NSCの時とか酷かったよな！よっぽど俺よりチンピラみたいやったで」


「やめて(_"_)」



フレンドリーと呼びなさい、フレンドリーと！


そんな……かつあげみたいなこと、してないし？



せめる｢いや〜今日誘う時とか、ほぼカツアゲやったけどなあ？｣


「そう聞こえただけやよ〜」


まもる「おーお前ら暇そうやな。この後空いてるか？飲み行こうや、って、肩組みながら普通聞かんて……女の子で……」


｢フレンドリーでええことやろ！おい！｣


せめる｢そういうとこ、そういうとこ。俺ガサツな女まじで嫌いやわ｣


｢お前に好かれたいとか思ってないし！童貞！｣


せめる｢童貞ちゃうわ！！！！！｣


あんま飲みすぎたアカンで！とまもるがケラケラ腹を抱えながら笑いながら言うけど


口が寂しくて、話が楽しくて、ついついジョッキを口に着けてしまう


他愛もない話をしながら夜は更けていく














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