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「こんなことある???」
「今実際に起きてるやん」
「そういうことちゃうねんアホかお前」
「できました」
「早!!!!」
「マユリカさんはよく描いてるんで」
ラジオやから、今聞いてるお客さんには見せれへんけど、とメモ帳を差し出す。
確かにそらほしさんの絵柄がそこにあって、俺が何年間も憧れ続けてきた絵が目の前に輝くように存在していた。
ほんまにAってそらほしさんやん。うわあ、なんか感慨深いなあ……。
「………」
「え、お前、笑
泣いてない?笑」
「泣いてないわあ!!」
「流石にAも引いてるけど、」
「ひ、引いてない、引いてないです、」
「それ引いてるリアクションやねん……」
ぎこちない笑顔を浮かべながら、Aは目を伏せながら手をいじっている。
あかん、なんか、今までの後輩としてAのこと見られへんかも知らんわ、
貰ったメモ帳を大事に持ちながら、俺は口を開いた。
「え、ありがとう……これ貰っていい?」
「いや、俺が欲しい」
そこにすかさず阪本が入ってくる。何その顔、なんの顔なん。邪魔すんなや。
「は?お前要らんやろ。俺のために描いてくれたんやで」
「要らんことないよ。俺も描かれてるやん」
「お前こういうの嫌いって言ってたやん」
「言ってないわ!!!!」
「言ってましたぁ!!!!!」
「に、2枚描きます、2枚」
先輩の惨めな争いを見てられないのか、苦笑いしながらAは指を2の形にする。
「2枚描くとプレミア価値下がるからいいです」
「どういう断り方……??」
そうしてそらほしさんの話から、これまでの馴れ初め、そもそも俺たちマユリカとネーヴェの絡みの歴史など……色んな話に分岐していって、
思ったより話は盛り上がり、割と爆笑ポイントもあった。
おかげで、阪本が危惧していた、捨て回にはならずに済みそうだった。
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流(プロフ) - 244yukaさん» わざわざありがとうございます〜!(˶◜ᵕ◝˶)もちろんです!!!!書かせてください!!!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - まっしゅさん» はじめまして〜!コメントありがとうございます₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎♡阪本さん少ないですよね…もう供給無さすぎてカラッカラですよね……いつでも涸れたら遊びに来てくださいね……マユリカさんメインになると思うので……! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
244yuka(プロフ) - あ!えと本日のお酒のステージで踊って、です!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: 14faa5d2a0 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅ(プロフ) - 初めまして!阪本さんのお話を書いている方をなかなか見つけられなかったので、とても嬉しいです(;_;)また書いてくださると嬉しいです、!! (2022年8月29日 23時) (レス) id: 4cd9671825 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - たまごさん» そう!!そう、中谷さんマジでないんですよ……少ないんじゃなくて、ないんですよね……大丈夫、私がその場所を作ります……(???)いつでも戻ってきてください₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎シチュエーションリクエストも待ってます🫶 (2022年8月29日 22時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2022年8月27日 1時